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「LINE」新CMに石原さとみ、NHNはインフラ化に意気込み

 NHN Japanは、スマートフォン向けアプリ「LINE」の新たなテレビCMの発表会を開催した。CMに出演する石原さとみが姿を見せたほか、NHNの幹部から2013年の事業展開に向けた意気込みが語られた。

左からNHN Japan社長の森川氏、石原さとみ、NHN Japan執行役員の舛田氏

生活インフラを目指す「LINE」

 NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏は、「先週(1月18日)、LINEのユーザー数が1億人に達し、どこに行ってもLINEを使って、ゲームも遊んでくれている方を目にする。スタンプのキャラクターもアニメなど展開が広がっている。しかし、我々はまだ通過点だと思っており、さらに高見を目指すべく、スピーディに進めたい。生活のインフラとして身近な存在になれたらと思う」と意気込みを述べた。

 続けて登壇した執行役員/CSMOの舛田淳氏は、「TwitterやFacebookなどと比べても圧倒的な速度で1億人に達しており、現在231カ国で利用され、これまで41カ国のスマホアプリマーケットでトップになった。特に日本や台湾、タイではトップのアプリの地位を占めている」と現状を説明。最近では、スペイン、チリ、アルゼンチン、メキシコでの利用が増えているという。

先週、1億ユーザーに達した
他の主要SNSよりも増加ペースは速い
南米などでユーザーが増加
2013年の目標

 その上で、2013年の目標は「さらなるグローバル展開」と、国内における「プラットフォーム化の推進、全国的な生活インフラ化」という2つを掲げた。グローバルでは、まだリーチできていないという北米市場と中国市場、そしてスペイン以外の欧州市場に注力する。そして4000万を超えるユーザーを抱える日本国内では、「まだまだスマートフォンユーザーは増えていく。トップシェアにおごることなく、シェアを拡大し、国民的なコミュニケーションインフラを目指す」とした。

CMで「国民的なインフラ」アピール

 今回のテレビCMは、“国民的なインフラ”をアピールする内容で、「人はつながって生きている」というテーマを掲げているとのこと。内容は、ある劇団に石原さとみ演じる新人が入団し、LINEを通じて周囲の人とコミュニケーションしていく様子を描く。セリフの中には「LINEする」といったフレーズを用いているとのことで、舛田氏は「街中でも『帰ったらLINEするね』『続きはLINEでね』といった言葉を耳にするようになり、(LINEでやり取りするという意味の)“LINEする”という言葉が一般動詞になりはじめている。普段ユーザーが使っている表現をCMに取り入れたいと考えた」と説明した。

舛田氏から2013年の目標、CMの概要が語られた
LINEする、という言葉を入れたCM

 CM出演者として登場した石原は「LINEは既に生活の一部になっている」として、普段から22人もの友人が参加するグループでトークしたり、海外のユーザーともやり取りしていたりすると語る。無料のスタンプをよく利用するとのことだが、有料スタンプの「かってきままな・のぶこ」がお気に入りという。また、「親友から“地獄のミサワ”のスタンプが送られてきて、イラッとして買わない! って思っていたけど、つい買ってしまった」と、LINEユーザーの等身大の姿を見せていた。

森川社長から石原へ、NHN Japan社員だけが手にしていた、1億人突破記念のぬいぐるみをプレゼント
自らのLINEの利用スタイルを語っていた石原さとみ
コミュニケーションを活性化し、幅広いユーザーの利用を訴求する内容に

(関口 聖)