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最初の日米間TCP/IP接続実験に使われたルーター、NTT技術史料館で展示

 日本電信電話株式会社(NTT)は13日、NTT技術史料館に新コーナー「インターネットの技術」を開設したと発表した。日本で最初に日米間TCP/IP接続実験に使用されたというルーターなどを展示するという。

 NTT技術史料館は、NTT武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市)内に2000年11月に開設された施設。1952年の「日本電信電話公社」発足以降の電気通信における技術開発の歴史的資産を系譜化し集大成しているという。見学には予約が必要だが、毎週木曜日の午後は予約なしで自由に見学できる一般公開を実施している。

NTT技術史料館の「インターネットの技術」コーナー

 新設したインターネットの技術コーナーは、「インターネットのはじまり」「ワールドワイドウェブ(WWW)の登場」「インターネット接続サービスの商用化」「インターネットアクセス回線の高速化/多様化」「端末/サービスの多様化」という5つのカテゴリーに分かれており、インターネットの原型といわれる「ARPANET」の誕生から現在に至るまでの技術の発展を年代に沿って紹介。日本で初めてIPパケットが太平洋を横断したTCP/IP接続実験で使われたルーターをはじめ、インターネット接続サービス「OCN(オープン・コンピュータ・ネットワーク)」のサービス開始時に使用した基幹ルーター/加入者ルーター、ISDNダイヤルアップルーター、初期のiモード端末など57点に及ぶ実物史料などを展示している。

 NTTの研究所では、1988年に米国のインターネットとのTCP/IPによる接続に成功し、IPパケットが初めて太平洋を横断したという。

(永沢 茂)