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JAXA、職員端末のウイルス感染について調査結果を公表

情報漏えいの可能性は否定できないが、業務には支障無し

 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、職員の端末がコンピューターウイルスに感染した件について、専門調査会社の協力を得て行った調査の結果を公表した。

 JAXAでは2012年11月に、職員の端末がウイルスに感染し、開発中の「イプシロンロケット」などの情報が外部に漏えいした可能性があると発表していた。

 調査の結果によると、ウイルスに感染した1台の端末以外の端末へのウイルス感染は無いことを確認。端末へのウイルス感染は、なりすましメールを原因として2011年3月17日に発生し、外部の不正サイトへの送信が2012年11月21日まで行われていた。通信量および通信内容は不明だが、端末内の情報が外部に漏えいした可能性は否定できないとしている。

 一方で、端末に保存されていたすべてのファイルの詳細な調査を行った結果、仮に外部に漏えいしていたとしても、JAXAの事業の円滑な遂行には支障が無いことを確認したと説明。また、感染した端末に保存されていた情報以外の情報については、感染端末を経由して漏えいした可能性は極めて低いことを詳細な分析調査により確認したとしている。

(三柳 英樹)