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IPA、2013年版「セキュリティ10大脅威」を発表

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は12日、ウイルスやサイバー攻撃に関する最新事例をまとめた文書「2013年版 10大脅威 身近に忍び寄る脅威」を公開した。全52ページのPDFとなっており、無料でダウンロードできる。

 セキュリティ分野の研究者や実務担当者(合計117名)からなる「10大脅威執筆者会」が2005年以降、毎年公開しているもの。2001年から2012年までのセキュリティの変化を振り返るとともに、社会に影響を与えた脅威をランキング形式で紹介している。ランキングは、10大脅威執筆者会による投票で決定した。

 脅威ランキング1位は「クライアントソフトの脆弱性を突いた攻撃」で、システム内の情報が詐取される被害の可能性があると説明。2位は「標的型諜報攻撃の脅威」で、政府や宇宙航空産業への攻撃があり、機密情報流出が疑われている。3位は「スマートデバイスを狙った悪意あるアプリの横行」で、不正アプリによる電話帳情報の詐取などがあった。

 4位は「ウイルスを使った遠隔操作」、5位は「金銭窃取を目的としたウイルスの横行」、6位は「予期せぬ業務停止」、7位は「ウェブサイトを狙った攻撃」、8位は「パスワード流出の脅威」、9位は「内部犯行」、10位は「フィッシング詐欺」だった。

(増田 覚)