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災害時の緊急連絡にも利用可能、無償コミュニケーションツール「coco-do」

 日本デジタルオフィス株式会社は25日、日本マイクロソフト株式会社の協力のもと、災害時緊急連絡対応コミュニケーションツール「coco-do(ココ ドゥー)」を無償で提供開始すると発表した。日本デジタルオフィスが2011年3月より提供してきた「J!ResQ(ジェイ レスキュー)」の最新版にあたり、Windows 8、iPhone/iPadで利用できる。

 「coco-do」は、iPhone/iPadとWindows 8のPC/タブレットに対応したコミュニケーションツール。地図、Webサイト、写真を手書きやペンで自由に加工し、音声を付加した上で、SNS投稿やメール送信を行える。

 これによって、手書きによる矢印やコメント、音声などとともに、自分の所在地や友人との集合場所などを手軽に伝えられるため、待ち合わせなどでの情報伝達をスムーズに行えるとのこと。また、撮影した場所のGPS情報を発信すれば、発信地とその状況を簡単にシェアできるので、普段の生活で気になった場所の様子を共有したり、営業社員が訪問先を記録し上長への報告に利用したり、災害時に各地の状況を写真とメッセージ、位置情報とともに報告したり、といったことが可能になる。

 さらに、coco-doが送信した位置情報と音声のデータは、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Windows Azure」に蓄積されるので、あらかじめグループ登録を行うことで、家族や友人、従業員などの投稿履歴を地図上に表示することも可能。利用にあたっては、メールアドレスなどの個人情報を登録する必要は一切なく、安心して利用できるとしている。

 なお、従来の「J!ResQ」では、位置情報と音声を自動録音して、あらかじめ登録したメールアドレスに送信する安否確認機能が提供されていたが、「coco-do」では地図などへの書き込み機能と、FacebookやLINEといったSNSへの投稿機能が追加され、日々のコミュニケーションにも利用可能になった点が最大の違い。日々の生活や仕事でcoco-doを利用することにより、災害時にはより迅速・容易に安否情報を共有できるとした。

 アプリは日本語版と英語版が提供され、Windows 8向けはWindowsストアから、iPhone/iPad向けはApp Storeから入手可能。4月にはAndroid向けのアプリも用意する予定という。また、法人でも無償で利用できるが、テクニカルサポートを希望する法人・団体には、日本デジタルオフィスが年額8万円の有償サポートを提供する。

(石井 一志)