ニュース

Yahoo!映画とドリパス、地方における新作映画の上映を支援するO2Oサービス

 ヤフー株式会社と同社子会社の株式会社GyaOおよび株式会社ブルームの3社は24日、地方における新作映画の上映を支援するO2Oサービス「新作映画上映サービス」を開始すると発表した。

 GyaOが運営する映画情報サイト「Yahoo!映画」と、ブルームが運営する映画チケット共同購入サイト「ドリパス」が連携。インターネット上で映画の告知、集客、チケット販売まで行い、事前に一定の来場者を見込んだ上で映画館へ送客することで、映画配給興行側がリスクを持たずに上映できるという。「ユーザーの視聴ニーズと映画興行をインターネットで結び付け、地方都市の映画ファンが抱える『見たい新作映画を近くで視聴できない』という課題の解決を目指す」としている。

新作映画上映サービス

 具体的には、まずドリパス上で“全国公開規模以外の新作映画”のチケットの共同購入を募り、ユーザーは、作品と映画館(全国の地方都市のシネコン)を指定してチケットを仮購入することで共同購入に応募。仮購入が一定数に達すると共同購入が成立し、映画の上映が決定する仕組み。Yahoo!映画のウェブサイト上でも、対象作品や対象映画館などを告知する。

 24日から第1弾作品として、東宝東和配給の「野蛮なやつら / SAVAGES」と、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給の「マーヴェリックス / 波に魅せられた男たち」のチケット販売を開始する。対象映画館は、甲府、ひたちなか、宇都宮、海老名、浜松、富山、岐阜、高知、長崎、大分、橿原、岡山、広島、福岡、熊本、鹿児島のTOHOシネマズ16館。

 ヤフーらによると、国内の映画興行市場はシネコンの拡大によりスクリーン数や公開作品数が増加する一方で、シネコン以外の一般の映画館は減少。シネコンでは全国公開規模の大作を中心に上映スケジュールが編成されるため、シネコンや映画館の数が限られた地方都市ではそれ以外の新作が上映されないケースが増えているのだという。

(永沢 茂)