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ソースネクスト、DropboxやAnimotoなど海外製ソフト/サービスの販売計画発表
今後3年間で100タイトルの販売を目指す
(2013/4/24 15:50)
ソースネクスト株式会社は24日、海外製のソフトウェアやサービスの販売に関する海外事業戦略発表会を開催した。
ソースネクストの松田憲幸代表取締役社長は、日本のIT市場規模は米国に次ぐ第2位の市場だが、ユーザーの英語リテラシーが高くない、ドルが使えない、複雑な流通構造、顧客に手厚いサポートが必要といった要素があり、海外企業にとって日本は魅力があるが参入が難しい市場だと説明。ソースネクストではこれまでも、BitDefenderやEvernoteといった海外製品を日本で販売してきたが、2012年9月にはシリコンバレーに米国法人を設立しており、今後はシリコンバレーを中心としたさらに多くの新しい製品・サービスを日本で販売していきたいと語った。
今後発売を予定している製品としては、Animoto、Livescribe、AnchorFree、NovaStor、Dropboxの5社の製品を紹介した。
米Animotoは、写真と音楽をアップロードするだけで簡単にスライドショービデオを作成できるクラウドサービスを展開している。ソースネクストでは、Animotoの有料サービス(年額30ドル)をパッケージ製品化し、「超フォトムービー」として2年版4980円で販売。日本語版の開発や日本語でのサポートも提供する。発売は8月予定で、家電量販店や直販サイトで販売する。
米Livescribeは、Wi-Fiやカメラ、マイクを内蔵したペンにより、書いたメモの内容や音声をEvernoteにアップロードするペン型の製品を開発している。ソースネクストでは、「Livescribe wifi スマートペン」として、5月31日に直販サイトで発売する。4月23日に予約受け付けを開始し、既に初回発送分は売り切れとなってしまったが、今後さらに出荷を進めていくとしている。
米AnchorFreeは、暗号化などが十分でない公衆無線LANからのアクセスをVPNによって安全にするサービス「Hotspot Shield」を提供している。ソースネクストでは、Hotspot Shieldの有料版(年額29.95ドル)サービスを日本向けにローカライズし、「Wi-Fiセキュリティ」として1年版2980円で販売する。発売は7月予定で、直販サイトで販売する。
米NovaStorは、バックアップソフト「NovaBACKUP」を手掛ける企業。ソースネクストでは「NovaBACKUP」の日本市場向けローカライズや日本語でのサポートを提供し、パッケージ製品を3980円で販売する。発売は7月5日で、家電量販店や直販サイトで販売する。
米Dropboxは、利用者が1億人を超えるクラウドストレージサービス「Dropbox」を展開している。ソースネクストでは2月にDropboxと業務提携を締結し、Dropboxの有料プランである100GBプラン(年額99ドル)をパッケージ製品として、1年版8500円で販売する。Dropboxのパッケージ版製品は世界でも初めての販売になるという。発売は4月26日で、家電量販店で販売する。
Dropboxのクリエイティブディレクターを務めるジョン・イン氏は、「テクノロジーをより簡単に使えるようにすることともに、それを多くの人に届けることの重要性という意味で、ソースネクストとの提携はとても意味がある。両社がパートナーシップを組むことで、より便利な世界を実現できる」とコメントした。
松田社長は、「シリコンバレーには本当に素晴らしいサービス、製品がたくさんあるが、日本にはあまり入ってきていないという印象。こうしたサービスや製品を日本に広めることで生活を便利にし、ひいては日本を活性化していきたい」とコメント。既に販売しているEvernoteのパッケージ化製品で、便利な製品がより広いユーザー層にも利用されるようになるという手応えを得たとして、こうした製品やサービスを今後3年間で100タイトル販売していくという目標を語った。
発表会には、ソースネクストのイメージキャラクターを務めるベッキーも登場。「レコーディングなどでもクラウドサービスはいまや無くてはならないもの」として、今回発表された中ではAnimotoの製品を使って友人との旅行などをビデオにしてみたいと語った。