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「コミスタ」の販売終了時期が「2015年中頃」に延期、新OS対応も実施

 株式会社セルシスは12日、「コミスタ」の愛称で知られる漫画制作ソフト「ComicStudio 4.0」の販売終了時期を「2015年中頃」へ延期することを発表した。これにあわせ、新OS「Windows 8.1」および「OS X Mavericks」への対応を2013年後半に実施する。

「ComicStudio 4.0」

 コミスタは、プロ漫画家にも利用されている定番ソフト。2012年末には後継となる新ソフト「CLIP STUDIO PAINT EX」がリリースされたものの、機能面で未成熟な部分が多く、従来製品のコミスタが2013年末で販売を終了すると予告されたことから、利用者の間で話題を集めていたという。

 セルシスではコミスタの販売終了時期延期について、「新しい環境でマンガを制作するためには、十分な準備が必要とのご意見もあり、より安心して『CLIP STUDIO PAINT EX』へ移行していただくため販売終了時期を変更する」と説明。コミスタ販売終了後のユーザーサポートも行う。なお、イラスト制作ソフト「IllustStudio」の販売終了時期も2015年中頃に延期された。

 セルシスでは今後も「CLIP STUDIO PAINT EX」のアップデートを最優先で行うとしており、8月7日には「Ver.1.2.7」を公開する予定。スキャナーによる画像読み込み機能の追加、Windows 8でのタッチ操作対応などが行われる。

 ComicStudio、IllustStudio所有者向けのCLIP STUDIO PAINT無償優待キャンペーンについては、10月31日12時00分に申し込みを締め切る。以後は優待価格での販売を行う。

 コミスタの各種販売施策も発表された。8月10~12日のコミックマーケット84に出展し、日替わり特価および学割での販売や、筆圧感知対応タブレットPCの展示を行う。直販サイトでは「ComicStudio 4.0 EX」ダウンロード版(2万9800円)を新たに販売する。コミスタとタブレットの数量限定セットについてはAmazon.co.jp限定で販売中。

(森田 秀一)