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iOS版「Chrome 28」公開、検索結果の読み上げが日本語にも対応

 米Googleは17日、iOS向けウェブブラウザーアプリ「Chrome for iOS」の最新版(バージョン28.0.1500.12)を公開したと発表した。iOS 5.0以降に対応しており、App Storeより無料でダウンロードできる。

 このバージョンではまず、他のGoogle製アプリとの連携を強化した。ChromeにGoogleアカウントでサインインすれば、他のGoogle製アプリにもシングルクリックでサインインできるとしている。

 また、ウェブページのリンクをブラウザーの代わりにGoogle製アプリで開く設定が可能になった。Chromeの設定画面に「Google Apps」という項目があり、ここから「YouTube」「Google Maps」「Google Drive」「Google+」の各アプリで開くかどうかそれぞれ設定できる。今後、対応アプリを追加していくという。

 ウェブページの読み込みを高速化する技術「SPDY」でデータ転送量を圧縮する機能も提供する。現在、段階的に提供範囲を広げており、最終的に全ユーザーが利用できるようにするとしている。

 音声検索機能も強化した。すでに前バージョンより、検索・質問したい内容を話すだけで検索でき、その検索結果によっては一部を音声で読み上げてくれる機能が提供されていたが、米国英語以外は読み上げには非対応だった。今回のバージョンより、他の地域の英語に加えて、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、日本語、韓国語でもテキスト読み上げを有効にできるようになった。日本語では、ウィキペディアからの回答内容などが読み上げられるようだ。

 このほか、iPadでの全画面表示に対応。また、メニューからブラウザー履歴を参照できるようになった。安定性の向上やバグの修正も行われている。

(永沢 茂)