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降雨状況をARで確認、日本気象協会のiOSアプリ

 日本気象協会は、iPhoneを空に向けると、国土交通省から得た降雨データを重ねて表示するAR(拡張現実)タイプの気象情報アプリ「Go雨!探知機-XバンドMPレーダ-」の提供を開始した。iOS 5.1.1以降の機種で利用できる。

 「Go雨!探知機-XバンドMPレーダ-」は、カメラで捉えた周囲の風景に、降雨情報を重ねて表示するアプリ。空に向けると、250m間隔の雨量情報が示され、下に向けると現在地から半径5km以内の雨量情報を確認できる。日本気象協会では、外出前に雨が迫っていないか、あるいは屋内から雨量をチェックする場合などに役立つとしている。

 元になっているデータは、国交省が運用する“XバンドMPレーダ”という雨量観測設備で得た雨量情報。かつてはCバンドレーダ(Cバンド:4~8GHz帯)と呼ばれる設備で観測していたが、XバンドMPレーダ(Xバンド:8~12GHz帯)は、従来よりも観測エリアは小さくなるものの、5倍の頻度、16倍の細かさ(分解能)で観測でき、観測から1~2分で雨量データを配信できる。

(関口 聖)