ニュース
ニフティ、月額315円で使える家庭向けVPN「スマートサーブ」
(2013/10/3 13:19)
ニフティ株式会社は3日、月額315円のVPNサービス「スマートサーブ」の提供を開始した。自宅内LANなどに外出先からインターネット経由でアクセスし、PC間でのファイル共有やネットワーク家電の操作が行える。利用にあたっては、専用のアダプターをLANに接続しておく必要がある。また、初期費用5250円および年内の利用料を無料とするキャンペーンが先着50名を対象に実施される。
企業などでは、従業員が外出先から社内LANにアクセスする際、セキュリティの観点からVPNによる仮想的な専用線接続を行うことが一般的。スマートサーブは、その一般家庭向けバージョンと言えるサービス。価格を抑え、専門知識の少ない人でも容易に機器セットアップをできるよう配慮した。
スマートサーブを使用することにより、外出先からであっても自宅内LANに直接接続したかのように通信/操作ができる。これを応用することで、ネットワーク接続機能付き家電などの遠隔操作も可能となる。
スマートサーブを使用する際には、契約時に提供される専用アダプター「NV800D」をLAN内に有線で接続しておく。サイズは143×97×26mm(幅×奥行き×高さ。横置き専用)で、重量は約155g。有線LAN端子はWAN側×1、LAN側×4。すでにルーターを導入済みのネットワークにも追加接続できる。
なお、アダプターはユーザーへ販売する格好となっている。このため、スマートサーブを解約する際にもアダプターを返送する必要はない。また、最低利用期間も設定されていない。
自宅内LANへリモートアクセスするには、L2TP/IPsecに対応したPCやスマートフォンが使える。Windows、Mac、iOS、AndroidであればL2TP/IPsecをOSレベルでサポートしているため、何らかのアプリやドライバーを追加インストールする必要はない。
スマートサーブ提供開始を記念したキャンペーンも実施される。所定のアンケートに答えた上で新規に申し込んだ先着50名は、初期費用5250円と2013年12月までの月額基本料が無料となる。期間は11月30日まで。
なお、スマートサーブでは、L2VPN(Layer2 Virtual Private Network)技術をベースに、独自のクラウドサービスを構築することで提供している。これにより、本来であれば自宅内LANごとに1つのVPNシステムを準備するという手間が軽減でき、コスト面の課題が解決できたという。また、今後は社外の家電メーカーや住宅設備会社とも連携し、遠隔メンテナンスなどのサービスを提供するためのプラットフォームとしての展開も目指す。