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さくらインターネット、「さくらのVPS」複数台対応などアップデートを発表

 さくらインターネット株式会社は23日、仮想専用サーバーサービス「さくらのVPS」のサービスアップデートを発表した。ローカルネットワークによる複数台構成に対応し、サーバーを一括管理する新たなコントロールパネルを提供。SSD上位プランの追加、東京リージョンの開設、ネイティブIPv6通信への対応などを行う。提供開始は10月31日。

「さくらのVPS」が複数台構成に対応

 さくらインターネットでは、「VPSは1台で使うもの。複数台にスケールさせる場合はクラウドを使う」という住み分けがこれまで一般的だったが、機能性をさほど必要としないユーザーにとってクラウドはオーバースペックだと説明。安価に複数台システムを組みたいというニーズに応えられるサービスとして、サーバー間の安全な通信が可能となるローカルネットワークと、複数台管理に対応した新コントロールパネルの提供により、「さくらのVPS」が複数台構成に対応した新しいサービスに生まれ変わるとしている。

新しいコントロールパネル(画面は開発中のもの)

 ローカルネットワークは最大10セグメントまで利用可能で、回線帯域は1Gbpsベストエフォートでの提供。ローカルネットワークに台数制限はなく、各サーバーは3つのネットワークインターフェイスを持つため、大規模かつ柔軟なシステム構成をVPSで実現できるようになる。

 また、データベース用途に最適なプランとして、SSDプランにメモリ容量8GBと16GBの上位プランを追加。リージョンについては、従来の石狩、大阪に続き3番目となる東京リージョンを開設。ユーザーから要望の多かったネイティブIPv6による通信にも対応する。

さくらのVPS 料金プラン

(三柳 英樹)