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ASUS、最大1300Mbps+600Mbpsのデュアルバンド対応11ac無線LANルーター

 ASUSTeK Computer(ASUS)は13日、IEEE 802.11ac(Draft)およびIEEE 802.11a/g/b/n規格に対応した無線LANルーター「RT-AC68U」を日本市場向けに発売すると発表した。5GHz/2.4GHz帯のデュアルバンドで最大1300Mbps+600Mbpsの転送速度を実現するという。オープンプライスで、予想実売価格は2万円前後。同日より予約を開始し、16日に販売開始する。

 IEEE 802.11ac(Draft)規格では、転送速度が最大1300Mbps。一方、IEEE 802.11nでは、2.4GHz帯の無線通信を最大33%高速化するというBroadcomの技術「TurboQAM」に対応。同技術に対応するスマートフォンなどでは、IEEE 802.11nの規格上の最大速度である600Mbpsで接続可能。また、IEEE 802.11ac(Draft)/a/nを使用できる5GHz帯と、IEEE 802.11g/b/nを使用できる2.4GHz帯の同時使用が可能なデュアルバンド対応となっている。

 本体サイズは220.0×83.3×160.0mm(幅×奥行×高さ)、重さは640gで、上部に3本の可動式アンテナを備える。電波を全方位に広げるのではなく、接続中のデバイスの位置を検出し、そのデバイスを狙い撃つように電波を飛ばす機能「Ai Radar」により、離れていても安定接続しやすくなるとしている。

 また、高いハードウェアスペックも特徴だとしており、800MHzのCortex-A9デュアルコアプロセッサと256MBのDDR3メモリを搭載。最大1300Mbpsの転送速度に余裕で対応できるなど、処理を高速に行えるとしている。

 有線ポートは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応で、WAN側×1ポート、LAN側×4ポート。このほか、USB 3.0×1ポート、USB 2.0×1ポートを備えており、外付けHDDやプリンターを接続することで、ネットワークストレージやプリンターサーバーとしても使用できる。また、iOS/Androidアプリ「ASUS AiCloud」により、USBポートに接続したHDDなどのデータを外出先から利用できるようになる。

(永沢 茂)