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「Baidu IME」アップデート、クラウド変換サービスをデフォルトオフに

 バイドゥ株式会社は2013年12月30日、Windows向け日本語入力システム「Baidu IME」をバージョン「3.5.2.9」にアップデートし、「クラウド入力」機能が「オフ」の状態をデフォルト設定とする変更を行ったと発表した。また、利用規約をより分かりやすいように改善したという。

「Baidu IME」オプション設定画面の「クラウド入力」機能設定(バイドゥ公式スタッフブログより画像転載)

 クラウド入力とは、クラウド上のサーバーと連携してかな漢字変換を行う機能だが、入力された文字列やPCの情報などを無断でサーバーに送信しているとしてセキュリティベンダーなどが情報漏えいの危険性を指摘。この問題を伝える報道が相次いだことを受けて、バイドゥでは「ユーザーの入力情報を弊社サーバーに送る場合は、ログ情報の送信に事前に許諾を頂いており、許諾が得られないユーザーについてはログ情報の取得を行っておりません」と説明していた。

 バイドゥによると、Baidu IMEの既存ユーザーにおいては、新バージョンへのアップデートの際にクラウド変換サービスに関する説明が行われるとともに、クラウド変換を使用するにあたって改めて事前了承を求めるように変更したという。これにより、「クラウド変換のサービスは、クラウド変換サービスについてご認識、ご了承いただけたユーザーのみがご利用いただけることになります」としている。なお、新規ユーザーへの配布分については、12月25日配布分よりデフォルトオフの設定にしているという。

 バイドゥが提供する日本語入力システムについては、Android向けの「Simeji」においても、クラウド入力がオフの状態でもサーバーに情報が送信されていたとして問題が指摘されていた。これについては、Simejiの一部バージョンに実装バグがあったとして、その実装バグを修正したバージョン「6.6.2」を12月27日に公開。また、クラウド入力はデフォルトでオフになるよう変更していた。

(永沢 茂)