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電通、広告を見ると無料Wi-Fiが使える柱巻き広告「アキバWi-Fiシリンダー」

 株式会社電通は5月2日、JR秋葉原駅前に新たに設置される屋外広告(柱巻き広告)と無料Wi-Fiを連動させる「アキバWi-Fiシリンダー」を開発し、販売を開始したと発表した。

 「アキバWi-Fiシリンダー」では、柱巻き広告にWi-Fiのアクセスポイントを設置し、広告主が指定した名称でSSID(アクセスポイントの名前)を提供する。屋外広告を見たユーザーが、スマートフォンやタブレット端末などでこのSSIDを選択し、一度広告主のサイトを見ることで、無料かつ自由にWi-Fiが使えるようになる仕組み。

 設置箇所は、JR秋葉原駅前の電気街口、アトレ秋葉原前で、柱巻き広告 8基(高さ1.73m×周囲2.87m)を用意する。広告の掲出期間は2週間単位。

設置場所は、秋葉原アトレ前

 電通によると、広告主にとっては、オフラインの屋外広告からオンラインにダイレクトにつながり、ユーザーにとっては、広告を見ることによって無料でWi-Fiが使えるようになる、という形で、双方にメリットを提供することで、屋外広告に新たな広告価値を加えたという。

 「アキバWi-Fiシリンダー」を活用することで、Wi-Fi経由でアクセスする広告ページにその場でしかもらえない限定クーポンなどを設定してリアル店舗に誘導するオフライン・オンライン連携や、オンラインゲームでアキバ限定アイテムを配布するなど、さまざまな販促企画やプロモーション展開が実現できる。また、アクセスデータの解析により、どれくらいのユーザーを誘導できたか、といった分析も可能だ。

 電通は、株式会社ワイヤレスゲート、株式会社OOHメディア・ソリューション、株式会社シーエスイーと共同で、「無線LAN環境構築支援プロジェクト」を推進している。また、「アキバWi-Fiシリンダー」は、秋葉原の地域としての魅力向上と活性化を継続的に図っていくために設立された秋葉原タウンマネジメント株式会社を媒体社とし、同社とOOHメディア・ソリューションが共同で開発。OOHメディア・ソリューションは販売を担当する。

(工藤 ひろえ)