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「Tポイント」の貯まる商店街が誕生、地域活性化への応用策も検証

世田谷・ウルトラマン商店街とヤフーなどが協力

 株式会社Tポイント・ジャパンとヤフー株式会社は、東京・世田谷区の“ウルトラマン商店街”で5月18日より、共通ポイント制度「Tポイント」が一括導入されることを発表した。これをモデルケースとし、Tポイント導入による地域活性化策の検証も合わせて実施する。

Tポイントを導入する“ウルトラマン商店街”の理事長の皆さん

 今回、Tポイントを導入するウルトラマン商店街は、小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅周辺にある「祖師谷みなみ商店街振興組合」「祖師谷商店街振興組合」「祖師谷昇進会商店街振興組合」の総称で、2005年4月に発足した。

 Tポイント導入当初は、商店街内にある41店舗に専用端末「T-UNIT3」を設置。買い物額に応じてポイントが貯まったり、さまざまな特典を受けられるようにする。5月18日から6月15日には、導入全店においてポイント3倍キャンペーンを実施する。

 また、ヤフーでは7月1日をめどに、商店街向けのスマートフォンアプリ「Y!トク from Yahoo! JAPAN(仮称)」を公開する。商店街でTポイントを貯めるごとに「くじ」がひけたり、「スタンプ」を集めることができる。アプリを起動することなく、Tカードを提示して買い物するだけでくじの権利が得られるようにするなど、使い勝手にも配慮するという。このほか、顧客の来店実績などをもとにイベント情報を発信するなどの施策にもアプリが使われる。

 Tポイント・ジャパンとヤフーの両社は、ウルトラマン商店街と協力し、Tポイントによる地域活性化ビジネスモデルの構築に向けた検証を行う。ウルトラマン商店街の近隣居住者は、Tポイント会員である率が約70%で、全国平均の38%と比べて大幅に高い。このため、Tポイント導入効果の検証には最適であるとしている。

 今後は、Bluetoothの拡張仕様である「BLE(Bluetooth Low Energy)」による販売促進策の実用化・商用化に向けた実験も行う予定。

スマートフォンアプリを使った販促のイメージ

(森田 秀一)