ニュース
米Microsoft、「Surface Pro 3」を発表
~価格は779ドルから、8月中には日本でも発売開始へ
(2014/5/21 11:03)
米Microsoftは20日、Surface新製品「Surface Pro 3」を発表した。価格はCore i3モデルが799ドルから。
発売日は米国とカナダが6月20日から(Core i5モデル限定)、他のカスタマイズモデルは8月中。8月末までに、日本を含む26カ国で販売開始予定。なお、噂されていたいわゆる「Surface Mini」の発表はなかった。
Surface Pro 3は、約9.1mmとMacBook Proのちょうど半分の薄さ。MacBook Air(11インチモデル)と比べても30%薄い。バッテリー寿命は9時間で、Surface Pro 2より10%向上。「紙のノート」の代わりを目指した12インチ液晶ディスプレイや新しいデジタイザ「Surface Pen」、150度まで連続角度調整できる新キックスタンドも搭載する。
Microsoft Surface担当副社長 Panos Panay氏は「非常に多くの人々が、ノートパソコンとタブレットの両方を持ち歩いているが、本当はすべての用途に対応した1つのデバイスが欲しいと思っている。Surface Pro 3は、ノートパソコンを置き換えることができるタブレットだ。薄くて軽く、美しく設計されたデバイスに、フルパワーのノートパソコンのパフォーマンスすべてを詰め込んでいる」と製品コンセプトを説明した。
そのコンセプトを実現するためにOSにはWindows 8.1 Proを搭載し、Officeを含むWindowsデスクトップアプリケーションにも対応した。付属するデジタイザ「Surface Pen」は遅延を低減し、違和感なく手書きできるようにした。Surface PenボタンのクリックはOneNoteの起動やスクリーンショット撮影にも対応。紙のノートに書く感覚で考えていることをすぐに書き留めることができる。
フルパワーのタブレットというコンセプトと合わせ、今回米Adobeと広範な分野で提携し、Surface ProでAdobe Creative Cloudアプリケーションを快適に利用できるようにする計画も明らかにされた。手始めに、Surface Proに最適化された「Photoshop CC」を近々アップデートすると発表された。
製品デザイン時にとくに考慮されたのは「紙のノート」をメタファーとすることだという。その結果として液晶ディスプレイはこれまでのアスペクト比16:9ではなく3:2を採用。12型の2160×1440ドットという珍しい画面解像度となった。
この理由としてPanay氏は「誰もが子供の頃からなじみがあるものと結びつけることによるわかりやすさは重要だ」と述べ、根本から見直した結果が今回の解像度になったとコメントしている。
このコンセプトから、OneNoteの使用感も改良された。紙のノートとペンを取り出して書き始めるときのように、Surface Penを取り出してボタンをクリックするとOneNoteが起動し、そのまま書き始められる。書いた内容はすぐにOneDriveに保存される。
Surfaceの目玉となっているキックスタンドも大きく改良された。0度から150度とまで連続的に固定可能。Type Coverは5色で提供される。
詳細なスペックとしては、6月20日発売開始となるCore i5モデルのCPUは、Core i5-4300U 1.6 GHz(Intel HD Graphics 4400内蔵)、他のi3/i7の型番は不明。メモリは4 GBまたは8 GBのデュアルチャンネルLPDDR3。ストレージは64 GB、128 GB、256 GB、512 GBのSSD。無線はWi-Fi 802.11ac/802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.0(Low Energy)に対応。カメラはリア/フロント両方とも5メガピクセルで、1080p HD撮影に対応。
大きさは、201.422×292.1×9.144mm。重さ798.3g。
米国推定小売価格は、Core i3、64 GB、4 GB モデルが799ドル、Core i5、128 GB、4 GB モデルが999ドル、Core i5、256 GB、8 GB モデルが1299ドル、Core i7、256 GB、8 GB モデルが1549ドル、Core i7、512 GB、8 GB モデルが1949ドルとなっている。