ニュース
IEへのパッチ提供、最新バージョンだけに限定へ、2016年1月より実施
(2014/8/8 19:27)
米Microsoftは、Internet Explorer(IE)へのテクニカルサポートおよびセキュリティ修正パッチの提供について、最新バージョンのIEのみに限定すると発表した。このサポートポリシーは、2016年1月12日より適用する。
IEの最新バージョンはOSによって異なり、Windowsの各バージョンでそれぞれ利用可能なIEの最新バージョンということになる。2016年1月12日以降、サポート対象となるWindowsのバージョンとIEのバージョンの組み合わせは以下の通り。
Windowsのバージョン | Internet Explorerのバージョン |
---|---|
Windows Vista SP2 | Internet Explorer 9 |
Windows Server 2008 SP2 | Internet Explorer 9 |
Windows 7 SP1 | Internet Explorer 11 |
Windows Server 2008 R2 SP1 | Internet Explorer 11 |
Windows 8.1 | Internet Explorer 11 |
Windows Server 2012 | Internet Explorer 10 |
Windows Server 2012 R2 | Internet Explorer 11 |
例えば、Windows 7 SP1であれば、サポートされるのはIE 11のみとなるため、IE 8/9/10のユーザーはそれまでにIE 11に移行する必要があるわけだ。
Microsoftでは、最新ブラウザーはセキュリティが強化されているほか、パフォーマンスや信頼性の面でも改善されているとし、Windowsの自動更新を有効にし、IEを最新状態に維持して使用することを推奨している。
なお、IE旧バージョン向けの業務アプリなどを継続して使用している企業向けには、Microsoftでは4月より、後方互換性(IE 8互換)を備えた「エンタープライズモード」をIE 11で提供している。Microsoftでは今回、同モードのサポート期間について、Windowsの各OSのサポートライフサイクルと合わせることを告知した。例えば、Windows 7でのエンタープライズモードのサポート期間は、同OSのサポートが終了する2020年1月14日までとなる。