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話した内容を翻訳してくれる無料アプリ「VoiceTra4U」、Android版も公開

 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は、多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra4U」のAndroid版を公開したと発表した。Google Playより無料でダウンロードできる。

 VoiceTra4Uは、27言語(方言を含め30言語)に対応した翻訳アプリ。日本語や英語、韓国語、中国語、ポルトガル語など17言語については音声入力に対応しており、スマートフォンに向かって話した音声を認識し、その内容を翻訳してテキスト表示してくれる。14言語については、テキストだけでなく、音声で出力することも可能だ。旅行会話などの翻訳に最適だとしている。

VoiceTra4U

 すでにiOS版を提供していたが、Androidに対応していなかったことや、VoiceTra4Uの想定利用者である訪日外国人への認知度が低く、利用者数が伸び悩んでいることが課題だったという。

 今回、Android版も公開するとともに、NTTブロードバンドプラットフォーム株式会社(NTTBP)と連携。NTTBPが提供するiOS/Androidアプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」とも連携した。

 Japan Connected-free Wi-Fiは、国内約8万2000カ所の無料Wi-Fiアクセスポイントに簡易接続できるアプリで、今後、訪日外国人による利用が期待できるという。今回、Japan Connected-free Wi-Fiに「翻訳ボタン」を新設。これをタップすることでVoiceTra4Uが起動するようになった。VoiceTra4U同アプリがダウンロードされていない場合は、ダウンロード画面に遷移する。

 東京五輪をめどに世界の“言葉の壁”をなくす多言語音声翻訳の社会実装を目指すため、総務省が推進している「グローバルコミュニケーション計画」の一環として行ったものだという。

(永沢 茂)