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KDDIウェブ、「CPI」ホスティングサービスでWAFオプションやGitなどを利用可能に

 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ(KDDIウェブ)は9日、ホスティングブランド「CPI」専用サーバーにおいて、「ウェブアプリケーションファイアウォール・オプション」(以下、WAFオプション)やGit対応などの強化を同日より実施すると発表した。

 CPI専用サーバーは、専用サーバー型のレンタルサーバーサービス。root権限を預け、サーバー運用をすべて任せる「マネージドプラン」と、root権限をユーザー側に付与する「ハイブリッドプラン」の2つのプランを設けている。

 従来のCPIでは、マネージドプランのセキュリティ対策として、ファイアウォールやIDS/ADSといったのセキュリティサービスを提供してきたが、今回は新たにマネージドプランにおいて、Webアプリケーションファイアウォールの機能を利用できる「WAFオプション」を提供する。これによって従来は対応できなかった、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、Webアプリケーションを狙う攻撃に対する防御が可能になるとのこと。なおWAF製品としては、JP-Secureの「SiteGuard Lite」を採用している。

 一方、「専用サーバー マネージドプラン CHM-S シリーズ」では、プログラムのソースコードなどを管理するための、分散型バージョン管理システム「Git」が利用可能になる。Git対応によって、複数の拠点からでもソースファイルの編集や管理ができるようになるほか、ネットワークに依存しないため、高速な処理ができ、作業の効率化に役立つとした。なおGitは、「CPI レンタルサーバー シェアードプラン ACE01」でも利用できる。

 このほか、データ移行支援サービスを新たに提供開始する。このサービスは、ユーザー企業の利用状況に応じて、移行作業を有償で請け負うもので、データベースやマルチドメインの移行だけではなく、旧プランから新プランへの移行や、各種ミドルウェアやデータベースの異なるバージョン間の移行などにも対応するとのこと。なお、サービスの開始時期は10月30日を予定している。

(石井 一志)