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Facebook、話題共有アプリ「Rooms」を発表、実名の必要なし

 米Facebookは23日、グループで話題を共有できる新アプリ「Rooms」を発表した。

Rooms

 Roomsは、特定の話題について話すための「部屋」を作成できる。部屋に招待されると、FacebookやInstagramのように写真、動画、テキストを投稿でき、利用者は実名に縛られず、部屋ごとにニックネームを選び、アイデンティティを設定できる。

 Roomsは英語版のみで、米国、英国および一部英語圏の数カ国で公開された。現在、対応国のApp Storeで無料公開されており、iOS 7以降に対応している。

 Roomsで「部屋」を作るには、管理者がまず何を話すかというトピックを決める。部屋の作成者がモデレーターとなり、「いいね!」ボタンのテキストや絵文字の変更、部屋のカバー写真、主に使用される色合い、ピン止めするカスタムメッセージ、部屋のメンバーのパーミッション、利用者がウェブコンテンツにリンクを貼る権利など、様々なカスタマイズを行う。こうして部屋をコミュニティとして育てていく。

 モデレーターは後でモデレーターを追加したり、利用者のパーミッションを変更したりすることもできる。部屋の利用者を18歳以上に限定したり、不適切なコンテンツを制限したりすることもできる。

 部屋の利用者はニックネームを選ぶことができる。つまり、Facebookのように実名でなくても良い。話題別にニックネームを使用することで、自分のアイデンティティを作り上げていくこともできる。

 Roomsでは、招待状がなければどの部屋にも入ることができない。招待状は、部屋の利用者からテキストメッセージ、メール、印刷されたQRコードの形式で入手できる。招待を受けた人は、Roomsアプリを開きこの招待状を利用するか、印刷されたQRコードを撮影することで入室できる。そのため、インターネット上の様々な人が参加する部屋もあれば、印刷されたQRコードを用いて特定の地域、学校、職場などのみで利用する部屋もありうることになる。

 Facebookによれば、RoomsはFacebook Creative Labsが開発したという。この組織はFacebookの名のもとにスタンドアローンアプリを開発するための組織で、これまでに「Paper」「Slingshot」「Mentions」を開発してきた。特に、Roomsアプリには、Facebookの名前やロゴが記されているわけでもなく、利用に際してFacebookアカウントも必要としない。

 Rooms開発チームでは今後、部屋をカスタマイズする方法をさらに改良していくと説明している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)