やじうまWatch

米Amazon、生成AIを用いたプライムビデオの要約動画でストーリーを誤り配信取り下げ

 米Amazonの「プライムビデオ」における生成AIを用いた要約配信で、ストーリーの解釈を誤ったまま配信し、コンテンツを取り下げていたことが明らかになった。

 これはプライムビデオが行っている、生成AIを利用して番組の過去のシーズンの要約版を作成し、独自のナレーションを付けて配信するという試みにおいて発生したもの。このたび配信された実写ドラマ版「Fallout」シーズン1の要約で、2077年の回想シーンを「1950年代のアメリカ」と記載したほか、登場人物の行動を要約するにあたって不正確な選択肢を記載するなど相次いでミスを犯し、現在はこの「Fallout」をはじめとした複数のタイトルで、ビデオ要約版が削除されたことが明らかになっている。

 同様の要約機能は、同社の電子書籍サービス「Kindle」でも「Recaps」機能として導入されているが、テキスト情報中心の電子書籍と違い、ビデオの要約はいささかハードルが高かったようだ。なお、米Amazonのプライムビデオは先日も、日本アニメの低品質なAI吹き替えでユーザーの大規模な反発を受けて取り下げる騒ぎを起こしている。