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「Bluetooth 4.2」が策定、プライバシー機能や速度向上、IPv6対応も

 Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は3日、Bluetooth無線技術の最新仕様「Bluetooth 4.2」を策定したと発表した。プライバシーとセキュリティの強化、転送速度の向上などが図られている。

 プライバシーやセキュリティ面では、政府機関に要求される高レベルのセキュリティ基準「FIPS」に対応。Bluetoothを介したデバイスの不正トラッキングを防ぎ、プライバシーの制御をユーザー自身で管理できるようにする。例えば、ビーコンを使用している小売店で買い物をする際、ビーコンからの通知をあらかじめデバイス側が許可しない限り、トラッキングはされない。

 速度面では、Bluetooth Smart対応機器での転送速度を最大2.5倍に向上。これにより、送信エラーの発生が減り、電力消費量を削減するため、効率性の高い接続性が実現できるとしている。

 また、2014年末までに策定予定の「Internet Protocol Support Profile(IPSP)」により、Bluetooth Smart対応機器がIPv6/6LoWPANを介してインターネットに直接接続できるようにする。これにより、既存のITインフラをBluetooth Smartデバイスの管理に活用できるようになり、モノのインターネット(IoT)の分野におけるBluetooth Smartの利用が進むとしている。

(三柳 英樹)