Amazon.com、日用品のプライベートブランド投入、まずは紙おむつとお尻ふき

　米Amazon.comは4日、安全で高品質な商品を提供するというプライベートブランド「Amazon Elements」を発表した。Amazon Prime会員に限定販売する。現時点で赤ちゃん用の紙おむつとウェットティッシュをラインナップしている。

　Amazon.comでは、Amazon Elementsで提供する商品の種類について、この2種類以外に提供するかどうかを明らかにしていない。しかし発表文では「日常的に使う生活必需品」と説明しており、より幅広くなる可能性を示唆している。

　Amazon ElementsがAmazon Prime会員に限定販売されることも大きな特徴だ。米国でAmazon Prime費用は年間99ドル。Amazonはその価値を向上させるため、幅広いプランを提供している。直近では、Amazon Cloud Driveへの写真アップロード無制限化を発表したほか、2日配送の無料化、数千のテレビ番組と映画、100万曲の楽曲のインスタントストリーミング、60万冊のKindleオーナーライブラリを無料で利用することもできる。

　Amazon.comがプライベートブランドを販売するのは初めてではない。すでに「Amazon Basics」でコンピュータや家電アクセサリを提供している。

　これに対してAmazon Elementsは日用生活必需品であり、かつ安全・安心、高品質な商品を独自開発して提供することが異なっている。

　Amazon Elementsの商品開発に際しては、利用者の声に耳を傾け、既存商品の名前付け替えなどは決してせず、Amazon社員が自分の家族に使いたくないような成分は使用しないこと、スーパーの陳列棚に並べるためのパッケージングではなく、消費者が自分の家で使用したいパッケージングにすることなど、さまざまな“約束”をしている。

　さらにAmazonモバイルアプリでAmazon Elements商品をスキャンすると、商品に関する詳細な情報も提供される。これには商品がいつ、どこで製造され、内容物、成分の種類、その成分が使用された理由などが含まれるとしている。