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楽天Kobo、来店者の服の色を見て電子書籍を勧めるデジタルサイネージ

 楽天株式会社は、「楽天Kobo電子書籍ストア」と連携するデジタルサイネージを開発した。9日、三省堂書店神保町本店(東京都千代田区)1階奥の電子書籍オンデマンドセンター付近に試験的に設置した。

 「MEET YOUR BOOKSELF」と表示されているデジタルサイネージの前に立つと、上部にあるカメラで撮影した画像から服装の色あいを認識。その色に基づく10冊程度のお勧めの電子書籍の表紙を提示する。

 画面にはQRコードも表示され、スマートフォンのカメラで読み取れば、それらの書籍が収録されたデジタル本棚にアクセス可能。楽天Koboのアカウントを持っていれば、そこから電子書籍の購入もできる。

 楽天Kobo電子書籍ストアで扱っている26万冊以上の中から約5000冊について“色”の分類によるデータベースを作成した。具体的には、登録されている本の説明文からキーワードを抽出し、そのキーワードから連想される色を“本の色”として登録している。例えば「山」というキーワードであれば「緑」といった具合だ。このほか、本の表紙の色も本の色として登録されているという。

 こうした仕組みに基づいて、サイネージの前に立った人が例えば緑色の服装をしていれば、本の色が「緑」、すなわち「草原」「自然」「葉」といったキーワードを持つ本の中からランダムに本をピックアップして提示する。

 楽天Koboでは、従来の電子書籍の探し方とは異なる方法で、これまで手にしたことのない本・ジャンルに出会うきっかけを提供したいとして、本の色と服の色を組み合わせたデジタルサイネージを開発したという。

 なお、三省堂書店神保町本店での設置は12月9日の1日のみ(20時まで)。次回の設置場所・時期などは未定。

(永沢 茂)