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「ATOK for iOS」バージョンアップ、“インライン風”入力が可能に

 株式会社ジャストシステムは9日、iOS向け日本語入力システム「ATOK for iOS」の新バージョン(バージョン1.2.0)を公開した。

 新バージョンでは、カーソル位置に入力中の文字が表示される“インライン風”入力に対応。インライン入力は、iOSの仕様としてサードパーティ製キーボードでは制限されているが、ユーザーからの要望が強かったことを受け、ATOK for iOS側の動作を工夫することで実現したという。

カーソル位置に入力中の文字列が表示される“インライン風”に対応

 ただし、iOS標準キーボードでの入力中の表現を擬似的に実現しているため、入力中の文字の背景が青くならず、確定済み文字と未確定文字を区別しづらいといった問題がある。また、アプリによっては機能が正常に動作しない場合や、入力の「取り消し」動作に影響する場合があること、文字入力中にタップなどでカーソル位置を変更するとその時点で入力中の文字列が確定されてしまうといった制限がある。

 このほか、iPhone 6 Plusに加えてiPhone 6でも、キーボードの「幅寄せ設定」に対応。「ATOKメニュー」から設定画面をすぐに呼び出せるようにするなどの変更を行った。

iPhone 6でも「幅寄せ設定」に対応
「ATOKメニュー」から設定画面をすぐに呼び出せるように

(三柳 英樹)