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「Yes. Ok. クリック前に 一呼吸」、ヒップホップのリズム感で情報モラル意識向上

IPAがコンクール受賞作品を発表

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は10日、第10回IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」の受賞作品を発表した。

 4月1日から9月8日までに募集した作品の中から、標語部門、ポスター部門、4コマ漫画部門において、最優秀賞、優秀賞、地域賞の受賞作品を決定。また、情報モラル・情報セキュリティ教育を積極的に行った学校に対する特別賞の受賞校を発表した。

 最優秀賞を受賞したのは、標語部門では、ヒップホップを思わせるリズム感で、具体的な対策を表現していると評された「Yes. Ok. クリック前に 一呼吸」(中学2年生)。ポスター部門では、1枚の絵の中に物語を感じられる「読んで楽しい」作品と評された「トラブルメール」(小学6年生)。4コマ漫画部門では、絵文字を使って画面を展開させている点が独創的と評された「携帯の時間じゃなくて・・・。」(高校1年生)となった。

ポスター部門最優秀賞作品「トラブルメール 送っていませんか?」
4コマ漫画部門最優秀賞作品「携帯の時間じゃなくて・・・。」

 優秀賞には、IPAおよび審査委員会の選出による12作品と、全国を活動範囲とする26の組織・団体および韓国インターネット振興院の選考による84作品を決定した。このほか、地域賞として、各都道府県で活動する47の組織・団体の選考により163点が選出。受賞作品総数は259点となった。

 また、今回から新しい企画を実施している。コンクールの過去の受賞作品から選定した課題を児童が書写する「書写(硬筆)」と、生徒が安全で楽しいインターネット利用のための行動宣言を行う「私たちの情報モラル・セキュリティ行動宣言」を追加。2つの企画に対し、積極的な取り組みが見られた学校39校を特別賞に選定した。

 2014年度の応募数は、標語部門が3万3299点、ポスター部門が4427点、4コマ漫画部門が4571点の合計4万2297点で過去最多。また、新企画の書写は65校(延べ作品数5468点)、行動宣言には15校(延べ宣言数3012点)が参加した。

(山川 晶之)