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「HTTP/2」仕様が正式に承認、16年ぶりの新バージョン

 HTTPの新バージョンとなる「HTTP/2」の仕様が、IETFのインターネット技術責任グループ(IESG)によって承認された。今後、RFC化に向けた編集作業の段階を経て、標準化トラックのRFCとして発行されることになる。

 1999年に標準化されたHTTP/1.1以来の新バージョンとなるHTTP/2は、HTTPのパフォーマンス改善や効率化などを目標として、Googleが提唱した「SPDY」を出発点に、2012年からIETFのHTTPbisワーキンググループで検討が進められてきた。

 HTTPbisのチェアマンであるMark Nottingham氏は、HTTP/2はHTTP/1とのシームレスな切り替えが可能で、アプリケーションやAPIなどは最小限の変更で済むようにデザインされていると説明。ウェブユーザーはほとんどなにも変えることなく、HTTP/2による改善の恩恵を受けられるとしている。

 FirefoxやGoogle Chromeなどの各ブラウザーが、ドラフト段階の仕様をもとにHTTP/2のサポートを進めており、Windows 10のテクニカルプレビュー版に搭載されているInternet ExplorerもHTTP/2をサポートしている。

(三柳 英樹)