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「MapFan」のWindows 8.1/Windows Phone 8.1アプリ無料公開、この日常世界をRPG風・古地図風に表示できる
(2015/4/21 10:22)
インクリメントP株式会社は21日、「MapFan」のWindows ストア向け地図アプリをリリースした。Windows 8.1およびWindows Phone 8.1に対応しており、Windows ストアとWindows Phone ストアより無料でダウンロードできる。
オンラインで地図データを読み込んで表示するタイプの地図アプリで、ルート検索機能も備える。検索したルートをナビゲーションしてくれるiOS/Android版アプリのような機能はないが、端末にGPSがあれば現在地に追従しての地図表示も可能だ。
一方で、MapFanの標準の地図デザインに加え、グレーマップや道路強調表示、さらにはRPG風マップ、古地図風マップという遊び心のあるデザインも用意されており、ユーザーが全5種類から切り替えられる点が、iOS/Android版アプリにない特徴だ。RPG風はファミコン時代の某RPGの画面のようなドットパターンによるデザイン、古地図風は色がくすんだ古紙の質感を再現したもの。アイコンのデザインや地名などの表記の文字(「美咲フォント」によるドット文字や毛筆書体風)も切り替わる。
これらの地図デザインは、インクリメントPが法人向けに提供しているウェブ地図API「MapFan API」で用意しているものだ。RPG風・古地図風を含む地図デザインも同APIを契約した企業が自社サイトの地図表示や開発するアプリなどで使えるようになっていたが、これまで一般ユーザーには直接提供されていなかった。今回リリースされたMapFanのWindows ストア版アプリで初めて、RPG風・古地図風などのマップが広く利用できるようになった。なお、RPG風・古地図風といってもあくまでもデザインのみであり、地図データ自体は現実世界の最新のものだ。地図検索やルート検索などの機能も使用できる。
実は今回リリースされたWindows ストア版アプリも、インクリメントP自身がMapFan APIを活用して開発したものだという。そのため、MapFan APIが実装している各種機能が反映されており、標準の地図デザインでは日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語表記の多言語表示に対応している。
一方で、MapFan APIの現在の仕様として、地図検索は住所からのみ対応しており、地図サービスで一般的なスポット名称や駅名による地図検索はできない。Windows ストア版アプリでの地図検索も、現在は住所からのみになっている。今後、MapFan APIでスポット名称・駅名検索の機能を追加する予定だとしており、それを受けて同アプリの検索機能も拡張する方針だ。