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WebGLで般若の面などを3D表示、早稲田大学「演劇博物館収蔵品3Dデータベース」正式公開

 早稲田大学は「演劇博物館収蔵品3Dデータベース」を正式公開したと発表した。同館が収蔵している立体資料を3Dデータ化し、WebGL対応ブラウザーから閲覧できるようにしたもの。能面や舞楽面など、日本・アジアの仮面109点を公開している。

演劇博物館収蔵品3Dデータベース

 写真測量方式という3D化技術を駆使することで、テクスチャーまで高い精度で再現したという。ブラウザー上で仮面を回転させて好きな角度から閲覧できるほか、拡大して細部まで確認することも可能。さらに、光源の位置や光の色、背景色をシミュレーションする機能も搭載しており、舞台などにおける照明下での仮面の陰影を再現できるようにしている。

 なお、PDFファイルでもダウンロードできるため、対応ブラウザーがない場合はAdobe Acrobat Reader DCでも3Dデータの閲覧が可能だ。

 演劇博物館収蔵品3Dデータベースは、「早稲田大学演劇博物館デジタルアーカイブ・コレクション」で今年2月から試験的に一部公開していたもの。6月17日より正式公開された。今後はスマートフォン/タブレット向けのバージョンを開発するほか、時期は未定だが3Dプリンター用の出力データも提供する計画だ。

「演劇博物館収蔵品3Dデータベース」利用解説動画

(永沢 茂)