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「中小・地方・成長企業のためのネット利活用による販路開拓協議会」設立、よろず相談窓口を設置へ

 「一般社団法人中小・地方・成長企業のためのネット利活用による販路開拓協議会(略称:ネッパン協議会)」が4月に設立され、この度、本格的な活動を開始した。

 ネット販路の悩みを抱える中小・地方企業の一般会員と、そのような相談を受ける立場にある金融機関・経済団体・行政機関などの特別会員の入会受付を7月14日より正式に開始。8月からは、一般会員の中小・地方企業向けによろず相談窓口や動画セミナーの提供を開始し、ネット販路拡大のためのノウハウ提供などに取り組む。

7月14日に都内で行われた記者発表会で。(向かって左から)ネッパン協議会理事の荻原猛氏(株式会社ソウルドアウト代表取締役社長CEO)、代表理事の鉢嶺登氏(株式会社オプトホールディング代表取締役社長CEO)、名誉理事の平将明氏(衆議院議員、内閣府地方創生担当副大臣)、理事の福山広樹氏(ヤフー株式会社マーケティングソリューションカンパニー エリア・オンライン営業本部長)

 ネッパン協議会によると、中小・地方企業におけるICTの利活用は、コスト削減やリソースの効率化という観点では進んでいるものの、販路拡大・販売力強化のための活用にまで至っている企業は少ないという。ウェブサイトを開設している中小企業は全国に約200万社あるが、そのうちサイト上で販売・予約サービスや集客施策まで実施しているのは約10万社。残りの190万社は、ネット活用による販路開拓・販売力強化の機会を逃していると指摘する。

 ネッパン協議会には、一般会員、特別会員のほか、賛助会員としてヤフー、グーグル、Facebook Japan、LINE Business Partners、ランサーズなどのネット関連企業50社も参加して「ネッパンクラブ」を構成。相談・事業内容に応じてコーディネーターが会員企業と賛助会員とのマッチングを行うなどして、今後5年間で10万社以上の支援を目指す。

(永沢 茂)