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バーコードを読み取って音声で商品説明するスマホアプリ、情報処理学会が視覚障害者向けに提供

 一般社団法人情報処理学会のユニバーサルデザイン協創フォーラムは16日、バーコードを読み取って商品情報を音声で案内するスマートフォンアプリ「Barcode-Talker Next for iPhone/Android」を提供開始した。対応OSはiOS 8以上、Android 4.2以上。

 Barcode-Talkerは、視覚に障害のあるユーザー向けに同団体が2010年よりリリースしているソフト。Windows向けや一部のフィーチャーフォン用に提供してきたが、今回、スマートフォンアプリも開発した。

 なお、スマートフォンの高性能化により読み取り性能が向上したが、小型端末で現行のパッケージを次々と読み取ることにはまだ困難が伴うという。IT業界による端末の高性能化をはじめ、バーコード印刷位置の標準化および触知化といったデザイン・印刷・パッケージ業界など各業界との連携を進めるとしている。

 なお、同フォーラムでは視覚に障害のあるユーザーを対象とした類似ソフトの開発を行う学会正会員向けに、Barcode-Talker NextのXamarinソースコードを事情に応じて開示するとしている。

(山川 晶之)