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Twitter、ツイート数カウンターの廃止は11月20日までに実施、「持続的なプラットフォームのための難しい決断」
(2015/10/7 11:34)
米Twitterは、ツイート/フォローボタンウィジェットのリニューアル実施時期について、11月20日までに完了する予定であるとアナウンスした。同社はリニューアルについて9月に予告した時点で、実施時期を「来月」(10月)としていたため、少し伸びたかたちだ。
今回のリニューアルでは、ボタンのデザインを変更するほか、ボタンの横に吹き出しで表示されていたツイート数のカウンターを廃止する。
Twitterは10月6日付の公式ブログで「持続的なプラットフォームのための難しい決断」と題した記事を公開。カウンター廃止を決めた理由などについて説明している。
ツイートボタンのカウントはある特定のURLを含んだツイートの数を表示しますが、この数字は皆様のコンテンツに対するTwitterのインパクトを反映していません。この数字は、リプライ、引用リツイート、同じコンテンツを表すが異なるURLを含むツイートといったものを含まないだけではなく、このURLをツイートしたユーザーにどれだけ多くのフォロワーがいるかといった情報を含まないからです。
ツイートボタンのカウントが開発された当初、ウェブサイト向けのボタンを開発していたのはTwitterだけでした。現在、ツイートボタンはその他の多くのシェアボタンとともにウェブサイト上に設置されますが、ほとんどはカウンターを表示していません。
従来のツイート数カウンターは、さまざまなドメインでホストされているJSONのエンドポイントを照会することで、過去5年間のシェア数をカウントしていたものだが、カウンターの廃止にともない、これらのエンドポイントも終了することがすでにアナウンスされている。
これにより、同エンドポイントを使用してツイート数を表示したり、ランキングを生成しているようなサイトなどにも影響が及ぶが、Twitterによると、このカウントAPIはあくまでもTwitterが提供するウィジェットとともに用いることを想定したものであり、公式に提供しているAPIには含まれていないこともあらためて説明している。
公式のエンドポイントに対するサポートを確約できないため、カウントAPIを信頼して使うことに対して、フォーラムを通じて度々注意を促したこともあります。
また、Twitterのプラットフォームが同社開発のマルチテナント分散型データベース「Manhattan」に移行している中で、カウントAPIはCassandra上で運用されている機能の最後の1つだとして、カウントAPIの非公式エンドポイントを廃止する技術的理由についても言及している。
他のすべての開発組織と同様、Twitterでもトレードオフを行わなければなりません。この機能を廃止するか、モダンな技術スタック上で再構築するかの選択をする必要があります。再構築するにはコストもかかりますし、デベロッパーコミュニティにとって、他のよりインパクトのある機能の開発を遅らせてしまうかもしれません。最も影響の受けるいくつかのお客様の意見をうかがった結果、この機能を継続しないことを決定しました。