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エプソン、POSレジアプリに最適な小型レシートプリンター2機種、専用ディスプレイなどのオプションも
(2015/11/2 13:35)
セイコーエプソン株式会社は、レシートプリンター「TM-m30」「TM-m10」の2機種を、12月上旬に発売する。予想市場価格はTM-m30が5万円台中盤、TM-m10が5万円台前半。
2013年12月発売のレシートプリンター「TM-T20II」の後継機にあたり、TM-m30では容積比2分の1、TM-m10では4分の1のコンパクトボディを実現。NFCやBluetoothなどをサポートし、タブレットなどスマートデバイス向けPOSレジアプリとの親和性を高めている。また、背面と底面パネルをそのままに本体の向きを変えることで、レシートの排出方向を上向き排紙、前向き排紙から選択できる。
TM-m30は、Bluetooth、USB接続、有線LANに対応。AppleのMFiライセンスプログラム認定も取得し、iOS端末とのBluetooth接続をサポートする。印字速度は最大200mm/秒、用紙幅は80/58mmに対応する。本体サイズは127×127×135mm(幅×奥行き×高さ)。オプションとして2.4/5GHz帯対応のWi-Fiモジュールと、カスタマーディスプレイ(DM-D30)を用意する。ディスプレイとのセットモデルも販売予定。
TM-m10は、Bluetoothモデルと有線LANモデルをそれぞれラインナップ。印字速度は最大150mm/秒で、対応用紙幅は58mm。本体サイズは、102×102×112mm(幅×奥行き×高さ)。コンパクトボディだが、ロール紙交換を容易にするため、カバーオープンに連動してロール紙の芯が持ち上がるリフトアップ機構を採用している。
モバイルレシートプリンターの既存モデルも機能アップデート
また、同社のモバイルレシートプリンター「TM-P20」(2014年11月発売)と「TM-P60II」(2013年6月発売)に、Bluetooth関連の機能を強化したモデルを、12月上旬に発売する。予想市場価格はTM-P20が4万円台後半、TM-P60IIが5万円台後半。
TM-P20は、NFC搭載のモバイルレシートプリンター。79.0×119.8×43.6mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約212gのコンパクトボディを採用している。今回、スマートデバイス用SDK(Epson ePOS SDK for iOS)の新機能として、Bluetoothの接続/切断を制御するAPIを追加した。これにより、プリンターとの接続/切断をアプリケーションから制御でき、複数のiOS端末環境下でのプリンターの利用が簡便化されるとしている。また、Bluetoothペアリング可能条件を選択する「セキュリティ設定」を追加。外部からのBluetooth接続をブロックできる。
TM-P60IIは、長時間駆動が可能なモバイルレシートプリンター。TM-P20同様に、複数のiOS端末環境下でのプリンター共有や、Bluetoothのセキュリティ機能強化に加えて、NFC機能を搭載した。また、無線LANモデルでは、セットアップ作業を簡略化する「SimpleAPモード」を搭載。iOS/Android向け設定ユーティリティ「Epson TM Utility」と連携することで、アクセスポイントやUSBでの接続なしにセットアップ作業が行える。