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Android 6.0の検索アシスタント機能「Now On App」、日本でも提供開始

 グーグル株式会社は10日、検索アシスタント機能「Now on Tap」日本語版の提供を開始した。「Nexus 5X」「Nexus 6P」などAndroid 6.0“Marshmallow”搭載端末のみに対応する。日本語版は、10月5日にリリースされた英語版に続き、2言語目となる。

記事の中から検索候補となるキーワードを表示

 Now on Tapは、アプリが動作している状態からホームボタンを長押しすることで画面上の情報を解析し、検索候補となるカードを表示する。例えば、LINEの会話に出てくる料理名のレシピや、ウェブサイトに記載される地名や場所などの情報を表示することが可能だ。

 使用環境・場所によってサジェストされるキーワードや、ユーザーが端末にインストールするアプリによって表示される関連アプリは異なるという。また、テキストデータが表示されているアプリであれば、どれでも動作するとしているが、画像化されたテキストや動画の解析には対応しないとしている。

LINEの会話から喫茶店の情報を解析。Googleカレンダーに待ち合わせの時間や場所を登録できる
Twitterのタイムラインは、画面に表示される範囲外も解析しているためか、もしくは精度の問題か、カードの先頭にはずれた適切ではない候補が出てきた

 Now on Tapの検索機能は、10億以上の人や場所・物事、500億以上の属性や関連性を含むデータベース「ナレッジグラフ」、Googleがこれまで培ってきた「自然言語処理」、アプリ内のコンテンツや機能に紐づける独自API「App Indexing」を組み合わせて適切な候補の表示を可能にしているという。

 グーグル株式会社製品開発本部長の徳生裕人氏は、「ウェブやアプリが便利になるに従って、スマホに向かう時間が長くなっている。その中で何か気になることを調べたいときに、Now On Tapはボタン1つで物事を調べることができる。それが今回の大きなバリューになっていると思う。今後はユーザーの意見を取り入れながらより良いプロダクトにしていきたい」と語った。

(磯谷 智仁)