ニュース

数万人規模の開発体制を支援する「GitHub Enterprise 2.5」、リポジトリデザインの改善やパフォーマンス向上など

 米GitHubは9日、企業向け「GitHub Enterprise 2.5」を提供開始した。

 新しいバージョンでは、大規模なインスタレーションにより多くのユーザーを追加できるよう支援するフレームワーク「クラスタリング」を新たに搭載した。また、ソフトウェア開発に取り組む数多くのチームや類似したクライアントなどが、同時に大量のデータを「git fetch」した際に、ファイルサーバーのCPUやRAMにかかる負荷を分散させ、パフォーマンス低下を防いでいる。

 UIを一部変更し、サインインとリポジトリの画面デザインを改善。認証画面などを簡素化することで、ブラウザーからのサインインが利用しやすくした。リポジトリでは、ナビゲーションの改善、ページレイアウトのシンプル化、コードパフォーマンスの向上を図った。また、折りたたみ式のサイドメニューをシングルに変更している。

改善されたリポジトリ画面
サインイン画面もシンプルに

 これまでのバージョンでは、ブランチを保護する方法として「Protected Branches」と「Required Statuses」を用意しており、ほかの開発者が削除や上書きできないようになっていた。新バージョンでは、「Protected Branches API」にプレビュー・ピリオドを搭載することで、ユーザーが誤って作業を削除してしまうのを防ぐことができるようになった。

 ソースコード管理システム「Subversion」では、新たにバージョン1.8/1.9に対応。より新しいSubversionクライアントがGitHub上で利用できる。

(山川 晶之)