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さくらインターネット、100Gbデータセンターネットワークの実証実験に成功

 さくらインターネット株式会社は17日、さくらインターネット研究所の検証環境において、次世代広帯域通信技術である100ギガビットイーサネット(GbE)を搭載したサーバーによる、ソフトウェアルーティング接続の実証実験に成功したと発表した。

ネットワーク構成(検証イメージ)

 実験は、現状普及している10GbEや40GbEと、100GbEの混在したネットワーク構築を可能にする方法を探り、100GbE NICでの接続や、ソフトウェアルーティングを実現させ、近い将来、サーバーに求められるより広帯域なネットワーク接続へのスムーズな移行を実現するもの。

 さくらインターネット研究所では、100GbE技術とソフトウェアルーティング技術を組み合わせることで、小規模で世代の異なるシステムをシームレスに増速する研究に取り組んでいる。今回の実証実験では、株式会社アルティマが提供するメラノックス製の100GbE Dual Port NICを利用し、従来スイッチを用いて接続する必要があった10GbE/40GbEと100GbEを、ソフトウェアルーティングで代替する方法に成功した。

 さくらインターネット研究所では今後も、100GbEなどを用いたより高速化されたコンピューティングシステムの研究に取り組んでいくとしている。

(三柳 英樹)