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「Microsoft Edge」もFlashコンテンツの自動再生を停止へ、今夏のWindows 10アップデートで実施

 米Microsoftは7日、Windows 10のウェブブラウザー「Microsoft Edge」について、ページ中で主要でないFlashコンテンツについては、自動再生を行わないようにする方針であることを明らかにした。

 この変更は、今夏に予定しているWindows 10のアップデート「Anniversary Update」で行う予定。6日にファーストリングのユーザー向けに配信を開始した「Windows 10 Insider Preview Build 14316」でも、この機能を体験できるとしている。

 Microsoft EdgeにはFlash Playerが同梱されており、別途プラグインをインストールすることなくFlashコンテンツを再生できる。

 変更後のMicrosoft Edgeでは、ページ中の広告など主要でないと判断されたFlashコンテンツについては一時停止された状態で表示され、ユーザーが明示的にクリックしない限り再生されなくなる。動画やゲームのように、ページ中の主要なFlashコンテンツについては、一時停止されることはないとしている。

 Microsoftでは、HTML5導入以前は、Flashはブラウザー上でリッチコンテンツやアニメーションを表示するために不可欠なものだったが、現在のモダンブラウザーでは、MicrosoftやAdobe、Google、Apple、Mozillaなどによって開発されたウェブ標準により、サイトにはFlashが必要ではなくなり、パフォーマンスとセキュリティの向上が図られていると説明。他のブラウザーと同様に、Flashからウェブ標準への移行を進めていくとしている。

 Googleでは、2015年9月に公開した「Google Chrome 45」から、主要でないFlashコンテンツの再生を一時停止する措置を実施している。

Microsoft Edge

(三柳 英樹)