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多くの新gTLDは需要なし!? 「ゴンベエドメイン」では361種類のうち188種類が登録0件

 株式会社インターリンクが運営するドメイン名登録サービス「ゴンベエドメイン」が10月7日、新gTLD「.ooo」の一般登録受付を開始した。登録料金(税込)は年額5400円。

 同社によると、.ooo(ドットトリプルオー)は言葉として特に意味を持たないこともあり、登録申請にあたって審査や取得条件はなく、法人・個人を問わず申し込めるとしている。

 .oooの取り扱い開始により、ゴンベエドメインでの取り扱いドメインは7日時点で1000種類に到達した。内訳は、ccTLDが609種類(都道府県型JPもカウント)、既存のgTLDが30種類、新gTLDが361種類。

 ここ数年で大幅に増えた新gTLDだが、ゴンベエドメインでは、361種類のうち半数の188種類で販売実績ゼロ。また、既存のgTLDでも「.aero」「.cpa.pro」の2種類が、ccTLDに至っては419種類が販売実績ゼロだという。これにより、日本最大だという取り扱いドメイン1000種類のうち、じつに609種類において、ゴンベエドメインを通じてこれまでに登録されたドメイン名が0件ということになる。

 この背景には、一部のドメインは登録料金が高額なこと、ccTLDなども含め、そもそも日本国内では極めて需要の少ないドメインが多いことなどが考えられる。例えば、登録料金が年額106万9715円のナミビアのccTLD「.na」も扱っているほか、新gTLDの中には登録できる文字列がヒンディー文字、アラビア文字、キリル文字だけのものや、「.nrw」のように「ドイルのノルトライン・ヴェストファーレン州内に住所を持つ個人またはビジネス組織団体」といった登録条件が地域的に限定されるものも含まれているのだ。

 ゴンベエドメインでは、需要の多寡にかかわらず、「今後も増え続けるドメインをいち早く日本の皆様へ提供していく」という。

(永沢 茂)