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企業でもブログやTwitterの利用率が増加傾向、「クラウド」の認知度は57.7%

「インターネット白書2010」で見る最新動向(3)

インターネット白書2010

 「インターネット白書2010」(監修:財団法人インターネット協会、発行:インプレスR&D、定価:7140円)では、企業に対してもウェブサイトの利用状況や、ネットワークインフラの利用状況などについてアンケート調査の結果をまとめている。

 ベースとなった調査結果は、企業のウェブサイト関連の担当者とネットワーク関連の担当者に対して、2010年4月にウェブアンケート方式で実施したもの。有効回答数は、ウェブサイトに関する調査が1900件、ネットワークに関する調査が2559件。いずれの調査も、インターネットを利用している企業の業種や雇用者規模の構成比(推計値)に整合するようにサンプルを抽出している。

 企業のウェブサイトの主な用途は、例年と同様に「会社概要の掲載・告知」(79.2%)、「製品・サービス情報の掲載・告知」(79.0%)が上位となっている。モバイルサイトを開設している割合は21.9%で、前年の20.5%からやや増加している。

企業のブログ利用率は24.2%、Twitter利用率は6.2%

 企業サイトにおいて、フィードによる情報発信を行っている割合は11.4%で、従業員数1〜9人の企業では5.6%、5000人以上の企業では19.0%と、大企業ほど割合が高い。企業サイトでのブログを開設している割合は24.2%で、従業員数1〜9人の企業では30.4%、5000人以上の企業では23.4%と、ブログについては小規模な企業ほど開設率が高い傾向となっている。

ウェブサイトにおけるブログ開設有無

 Twitterを利用している企業の割合は6.2%で、従業員数1〜9人の企業では8.8%、5000人以上の企業では6.9%と、小規模な企業でやや利用率が高い。Twitterの利用目的については、「製品やサービスの広報」(62.7%)、「企業の広報」(50.8%)、キャンペーン(47.5%)、セールス情報(45.8%)が多く挙げられている。

 利用または利用を予定しているTwitterアカウントは、「企業名アカウント(担当者名非開示)」が37.2%で最も多く、以下は「企業名アカウント(担当者名開示)」(22.9%)、「企業名+個人名アカウント」(13.9%)、「企業関連キャラクターアカウント」(3.8%)、「個人名アカウント(企業名開示)」(3.8%)となっている。

Twitterの利用状況

共用・専用レンタルサーバーの利用が増加、クラウドサービスの利用も増加傾向

 企業のレンタルサーバーの利用率は、共用レンタルサーバーが29.4%、専用レンタルサーバーが18.2%で、前年調査の24.5%、14.8%からいずれも増加。一方で、仮想専用レンタルサーバー(6.5%)とデータセンター(13.6%)の割合は前年調査からやや減少している。

 レンタルサーバーの乗り換え意向は17.1%で、前年の19.1%から減少。一方、データセンターの乗り換え意向は45.5%と、前年の38.2%から増加している。乗り換えの理由については、レンタルサーバー、データセンターとも「コストの削減」を60%以上の企業が挙げている。

データセンターやレンタルサーバーの利用状況

 流行語となった「クラウド」については、「プライベートクラウド」「パブリッククラウド」という単語の認知度を調査したところ、どちらの単語も認知度は57.7%という結果となった。

パブリッククラウド・プライベートクラウドの認知度

 クラウドサービスの利用状況は、ASP・SaaSの利用率は前年の8.3%から9.6%に増加し、「利用を計画中」の割合も前年の9.5%から13.4%に増加した。ASP・SaaSの利用目的は、「人事・給与」(29.8%)、「財務・会計」(28.6%)、「営業支援/CRM」(27.3%)の割合が高く、個別のサービスではGoogle Appsの利用率が2.6%、Salesforceの利用率が3.7%となっている。

ASP・SaaSの利用目的

 また、PaaS(Platform as a Service)の利用率は5.3%、IaaS(Infrastructure as a Service)の利用率は4.3%で、利用しているサービスはアマゾンの「Amazon EC2」(26.0%)、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」(26.0%)、KDDIの「KDDIクラウドサーバーサービス」(22.1%)が上位となっている。

利用しているPaaS・IaaS

企業内のクライアントPCは依然Windows XPが主流

 企業内で主に利用しているクライアントPCのOSは、「Windows XP Professional」が59.4%、「Windows XP Home Edition」が13.6%で、依然としてWindows XPが主流となっており、「Windows Vista」は9.0%、「Windows 7」は4.7%(各エディション合計)にとどまっている。

主に利用している社内クライアントPCのOS

 インターネット接続に使用している主な通信回線は、「光(FTTH)」が56.7%、「ADSL」が19.5%、「デジタル専用線」が6.8%などで、FTTHの増加とADSLの減少傾向が続いている。

 企業が契約している最も主要なISPは、「OCN」が30.7%で突出して高く、「ぷらら」(5.0%)、「@nifty」(4.8%)、「Yahoo! BB」(4.4%)など他のISPを大きく引き離している。光回線の提供会社も、NTT東西の「Bフレッツ」が合計81.4%を占めている。

企業が契約している最も主要なISP

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(三柳 英樹)

2010/7/23 06:00