電子書籍特集2013

“中の人”も楽しんでいる「GALAPAGOS STORE」の今とこれから

~ビジネスパーソンをターゲットにした「Bizコミ」も新設

GALAPAGOS STOREが、なんだか使いやすくなった!?

 GALAPAGOS STOREで本や雑誌を買うようになってから、電子書籍がすっかり生活に浸透した。朝活としての読書をはじめとして、移動中の車内や、病院や銀行の待合室ではスマートフォンで、お風呂では防水の7インチタブレットで、雑誌は10インチのタブレットで、と場所に応じて端末を持ち替えては読んでいる。本も気分に応じて変えているため、同時に数冊読みかけというのはザラだ。しかし、そこはクラウド対応の電子書籍。端末が変わっても、簡単に続きが読めるからありがたい。

利用シーンやコンテンツ別に、5台枠をフルに活用しながら読んでいる。気がつけばダイエットとアンチエイジング系が増えつつある……

 本の購入には、パソコンとモバイルデバイスの両方を活用している。スマートフォンやタブレットからストアにアクセスして購入することも多いが、仕事の合間にパソコンでストアをチェックして買って、端末にダウンロードすることも多い。毎月定期的にGALAPAGOSポイントを購入しているため、支払いはもっぱらポイントである。おまけのポイントが貯まっていれば、余分に買えたりするので喜んでいる。

 あるとき、パソコンからストアにアクセスしていたら、この本は気になる、あ、この本も興味あるかも、と思う状態が増えてきたことに気づいた。特に意識してアクセスしたわけではないが、あれもこれも読んだほうがいいかも、と思ってしまい、気がつくと何冊もカートに放り込んでいるのである。ふと見れば、ファッション誌も大幅に増えているではないか。大きく分厚いファッション誌の電子書籍化は大歓迎だ。

気がつけばファッション誌のラインナップも充実

 とにかく、GALAPAGOS STOREがなんだか使いやすくなっている。イメージも少し変わったような気がする。Twitterの公式アカウント(@SharpGalapagos)も、前にも増して元気に見える。常にユーザーと対話しながら、どんどん本をプッシュしている。関西の血がそうさせるのか、シャープ公式アカウント(@SHARP_JP)とは漫才のようなやりとりを繰り広げ、ヘルシオ炊飯器で作った巨大プリンで盛り上がっていたこともあった。最近では、フォロワー数が1万を超えた記念に、復刻ロゴのプリントされたTシャツのプレゼント企画まで立ち上がり(http://sharpgalapagos.jp/tto/)、ファンの目を釘付けにしているようだ。

 サービス開始から2年以上が経過し、昨年はライバルの参入も相次いだ中、サービスはさらに活気を増しているようだ。GALAPAGOS STOREの中で、一体なにが起きているのだろう? ――そんな疑問を解消すべく、中の人たちである、シャープ株式会社 モバイルソリューション事業部ネットワークソリューション推進部の細川直子氏、濱暢宏氏、大橋政尚氏、倉石卓也氏にお話を伺ってみた。

右から、シャープ株式会社 モバイルソリューション事業部ネットワークソリューション推進部の濱暢宏氏、細川直子氏、大橋政尚氏、倉石卓也氏にお話を伺ってみた。

GALAPAGOS STOREのあゆみ~専用端末向けサービスから、マルチプラットフォームへ

 あらためて、これまでの歩みを簡単に振り返ってみよう。2010年12月10日 GALAPAGOS STOREは独自デバイス専用サービスとしてオープン。その後、Android端末のサポートを皮切りに、2012年8月にはiOS端末にも対応。2013年3月にはWindowsもサポートするなど、着々と機能向上をさせつつ、マルチデバイス、マルチフォーマット化に取り組んできた。

 扱うコンテンツのジャンルは多岐に渡り、日本語のコンテンツ数だけをみても、2013年7月2日現在の総コンテンツ数は11万8061点で、スタート時の約2万点から、約6倍の品揃えとなっている。書籍7万1631冊、コミック4万1194冊、雑誌5232冊、新聞3紙、辞書39冊におよび、最近ではビジネス書や女性向けファッション誌が続々提供開始され始めたことに加え、辞書機能を搭載した「会社四季報」の夏号が独占配信されるなど、日々増加している。

 かつては専用端末の動向でネガティブな報道がなされたこともあったが、現在では、マルチデバイス化にともない、1アカウント5台まで利用できるようになったことに加え、クラウド対応(ネット書庫)、ページあたり2400×4096ドットの高品質コンテンツ、新聞や雑誌のプッシュ型の自動定期配信や、独自のポイントサービス(GALAPAGOSポイント)などの特色を持つ、国内最大級の統合電子書店に成長している。

 ちなみに、GALAPAGOS STOREのユニークなところは、サービス仕様(http://galapagosstore.com/web/static/spec)をこれまでの歩みとともに公表している点だ。会員数こそ非公開だが、このページを見ていれば、コンテンツ数のみならず、サービスの質も確実に右肩上がりに成長していることが理解できる。

「サービス仕様」では、常に最新のコンテンツ数を掲示。日本のメーカーらしい真面目さが感じられるところだ

課題点を解決するため、リニューアル実施

 GALAPAGOS STOREは、今年3月22日にリニューアルしている。そこで、インターフェイスの改善や、新機能の追加などが行われたのに加え、ブランドターゲット層をより明確にした新しい取り組みと、GALAPAGOS STORE独自といえる機能をプラスするという3点に重点を置き、他にはない売り場作りを実現した。

シャープ株式会社 モバイルソリューション事業部ネットワークソリューション推進部の細川直子氏

 「従来のストアの評価できる点は維持しつつ、課題点を解決したいと思い、読書体験と売り場散策を楽しんでもらうことで、よりたくさんの好みの本と出会ってもらう、ということをテーマとして掲げました」と、デザイン関連のディレクションを担当した細川氏は語る。

 リニューアルにあたってサービスをあらためて評価したところ、ふらっと訪れても何らかの発見がある特集ページの充実、サイト自体のシンプルさ、ビジネス書、文芸書、雑誌を目的に訪問して目的のものがきちんと購入できるまじめな作りは評価すべき点に挙げられたという。

 一方で、マルチデバイス化が進められる中、ストアの画面が大小の2種類しかなく、スマートフォン、タブレット、パソコンといった多彩な画面サイズをカバーしきれていなかった点や、ジャンルや特集記事などからは購入ページに至るまでのページ遷移がやや多かった点、濃紺や青など、ユーザー層の幅が広がっている中で男性的なイメージが強調されていた点などが課題として挙げられたという。

 「そこで、具体的な改良点として、『デザイン』『読書体験』『売り場散策』の3つを挙げ、向上に努めました」。(細川氏)

 まず「デザイン」面では、広い年代、広い性別に受け入れてもらえることを意識しつつ、より本が映えるデザインにまとめた。また、スマートフォン、タブレット、パソコンなど閲覧環境が多様化している環境に対応するため、レスポンシブWebデザインを採用し、どんな端末からでも快適に見えるよう配慮した。

 レスポンシブWebデザイン採用の効果は、ウェブブラウザーのサイズを変えてみれば一目瞭然。狭めるにつれて、書影サイズが自動的に調整され、表示情報を一定に保とうとすることがわかる。さらに狭めていくと、左ペインのメニューがアイコン化し、使用時にだけ表示できるメニューとして使えるようになる。

 「ウェブブラウザーの幅が十分に大きく取れるパソコンなら全部の情報が一画面に表示されます。タブレットなら一部が小さくなったり、端の要素が減ったりして、タブレットに最適な形で表示できます。スマートフォンならメニュー部分が隠れて、必要に応じて表示できます。どのサイズのデバイスを使っていただいても、GALAPAGOS STOREの機能を完全な形で使っていただけるようにしました。」(細川氏)

パソコンのウェブブラウザーで表示した状態
ウィンドウサイズを狭めていくと、ウィンドウサイズに合わせて、レイアウトが変化
スマートフォンサイズに最適化して、レイアウトが変化

 「読書体験」としては、お金を払う前にいろいろ読んで、納得して買ってもらいたい、とにかくまず見て欲しいということで、ストアのあらゆるところに「試し読み」ボタンを設置し、気軽に読んでもらえるようにした。ちょうど、たまたま入った書店で目についた本を手に取ってパラパラ見るのと同じような感覚だ。

 また、新規会員には、雑誌の人気バックナンバーをプレゼントしたりといった施策も行なっている。無料なのでとりあえず会員登録をして試し読みをしてみたものの、まだ購入には至っていないというユーザーも少なくないだろう。そうしたユーザーにとって、とりあえず1冊通して読めるコンテンツがあると、より使用感もわかりやすいと思われる。

ストアのトップページにも「試し読み」ボタンが設置されているため、気になった本がすぐ試し読みできる

 3点めの「売り場散策」は、目的をもってアクセスする読書好きの常連客と、ふらっと立ち寄る程度の客の両方をカバーする内容となっている。

 常連客は、欲しい本や雑誌のジャンルがある程度決まっていることが多いだろう。たとえば、書籍なら「ビジネス書・政治・経済」ジャンルが好き、雑誌なら「スポーツ・アウトドア」をよくチェックする、といった具合だ。

 このとき、毎回ジャンルをたどっていくのは面倒だ。そこで、ページの右上に必ず配置されている「+マイメニューに追加」をクリックする。すると、そのページが「お気に入りページ」としてブックマークされ、「マイメニュー」内に表示される。これで、ストアにアクセスしたら、すぐにお気に入りページから1クリックで開けるようになるというわけだ。特定のジャンルのページ、気に入っている特集ページ、たまに買う雑誌の最新号のページなど、自由に登録することができる。

画面右上に必ず用意されている「+マイメニューに追加」ボタン
マイメニューに追加すると、メニューにお気に入りページへのリンクが表示される

 すでに買いたいコンテンツが決まっている場合は、検索のほうが早い。しかし、すべて入力してから検索ボタンをクリックするのは手間がかかる。そのため導入されたのが「サジェスト機能」である。入力するたびに絞り込まれるので見つけやすくなるのだ。うろ覚えによる検索ミスも防げるのでありがたい。

サジェスト機能

 目的もなく、ふらっと立ち寄ってみたという利用者のためには、「おすすめ」コーナーの「ランキング」や「特集・キャンペーン」を充実させている。特にランキングは「書籍」「コミック」「雑誌」に分かれているだけでなく、それぞれがさらにジャンル別のランキングを持っているため、こだわりに応えやすいのだ。また、大きなカテゴリではランクインしないコンテンツが、ジャンル別のランキングでは見つけられる場合もあり、知らなかった本と出会える可能性を高めているといえるだろう。

ランキング
雑誌 TOP 50の例

 お話を伺っていて、自分の感じたものの正体はこれだったのか、と納得させられたが、デザインがまるっきり変わるようなリニューアルではなかったので、筆者のように意識せず利用していた方も多いのではないだろうか。

 細川氏によれば「いきなりすべて変えてしまうと、ご利用いただいてる方々に負担をかけてしまいます。ですので、これまで2年間使っていただいた構成は、あえて大きく変えないように配慮しました。もちろん未来永劫変えないということではなく、改善の効果を見ながら少しずつ良くしていきたいと考えております」とのこと。ユーザによってアクセス頻度は大きく異なるはずで、やっと慣れたと思ったら、また分からなくなったというのでは困る。ゆえに、これはありがたい配慮といえよう。

若いビジネスパーソンの悩みに応えられるコーナー「Bizコミ」を新設

濱 暢宏氏

 売り場の目玉として4月19日からオープンしたのが、ビジネスパーソン応援特集と題した「Bizコミ」(http://galapagosstore.com/web/square/3222)だ。注目されている時事キーワードや、特定のテーマに該当する書籍を紹介するコーナーなのだが、このコーナーには、明確なターゲットが存在する。都心に公共交通機関で勤務する、25~34歳のホワイトカラー層である。執筆時点では「稲盛和夫」「起業」「プロ野球」「読書術」「仕事術入門」「デキる〇〇」といったフレーズが並んでおり、まさにターゲット層向けの構成になっている。

 なぜこのようなコーナーが登場したのだろうか。その背景には、ユーザ層の変化があるようだ。GALAPAGOS STOREがオープンした当初は、40代を中心に、50代、30代といった層のユーザが多かった。しかし、対応OSやデバイスの拡大とともに変化が現れ始めた。特に最近はスマートフォンの普及が著しいが、このスマートフォンの利用者層、つまり20~30代のユーザーが増えているのだという。

 「20~30代は、公私ともに悩み多き時期だと思います。仕事では、勉強しなくてはならないことも多いし、上司やクライアントとの関係をはじめ、部下ができたりして悩みが生まれるでしょう。一方で、プライベートでは結婚したり、子供ができるなど、人生の転機を迎えることも多く、お小遣いが足りないといったことから、家庭のことまで、悩みが多様化する年代でもあるわけです」とターゲット層をプロファイルする。

 「そこで、ターゲットユーザ像を具体的に描き、彼らの『価値観』『趣味・関心事』を満たし、『悩み』を解決する売り場作りがしたかったんです。スタッフの大半は20~30代であり、まさに「悩みが多様化する」生活者でもあります。お客様と同じ目線で日々テーマやキーワードのディスカッションを繰り返しています。」(濱氏)

 確かに周囲に相談しにくい悩みもあるだろう。また答えが簡単に得にくい問題も多いはずだ。そんなとき、悩めるビジネスパーソンは、「Bizコミ」にくれば、知りたい情報に近づきやすいというわけである。本から得るアドバイスなら、どこから目線も関係なく受け入れられるに違いない。人生のアドバイザーが欲しいときにうってつけというわけだ。

 ちなみに、層の変化は「MEN'S NON-NO」など、若い男性向けのファッション雑誌の登場にも感じられるが、さらに上の年代である筆者の女性目線から「ビジネスマンはまず見た目から」というテーマは非常に大事であると言わせていただきたい。第一印象は大事だが、知識や技術同様、センスも健康も一夜漬けは難しいのである。特に独身ならば、夜更かしをし、よく飲んで、好きなものだけ食べやすい年代ゆえに、気づいたときには大変なことに、というのはありがち。くれぐれもご注意を。

ビジネスパーソン応援特集「Bizコミ」

読者だけでなく、著者や出版社までが気になる!?「GALAPAGOS Labs」

 今回のリニューアルで、非常にユニークな試みだと感じたのが、トップページを思い切り下にスクロールするとアイコンが現れる「GALAPAGOS Labs(ガラパゴス ラボ)」(http://galapagosstore.com/web/square/3326)の存在だ。「メジャーデビュー」として、配信予定の本や、新着作品の紹介があり、「インディーズ(実験中)」と題して、お気に入りや取り置き、立ち読み、検索キーワードなどが、ランキング形式で公開されているのである。さらに「GALAPAGOS Labs Blog」として、運営者によるブログも用意されているが、通常想像するメーカーのブログとは少々違った、独特の雰囲気を醸し出した内容になっている。

GALAPAGOS Labs
みながとあとで買おうとしている本が“平積み状態”で見られる

 シャープのデジタル情報家電事業本部 モバイルソリューション事業部 ネットワークソリューション推進部 システム推進チーム 大橋政尚氏は、「ここは大きく3部から構成されています。開発して、実際にストアに採用されたものが『メジャーデビュー』の中にある機能です。現在開発中で、ユーザーのみなさんに試していただいているものが『インディーズ』なんです。うまく行けばメジャーデビューに昇格になります」と説明する。正式採用されるかどうかは、ユーザーの反応次第というわけだ。

 「目的を持たないお客さんがここに来たとしても、こういう本もあるんだな、という探し方ができるようなデザインにしています。ブログは、フリーテーマで特定の本に対して紹介記事を書いみようというコーナーです。今までの単なる本の紹介という定型的なものではなくて、ちょっと特徴を持たせようということで、各自が工夫しているのですが、かなり濃い内容になっていると思います。」(倉石氏)

大橋政尚氏
倉石卓也氏

 本+αの情報を紹介していくことで、他の書店と大きく差別化していきたいという狙いのもと、従来は企画担当者が考え、それを開発者が実現するという構図だった。

 「GALAPAGOS Labs」は、逆に開発者側から「こんなことできるけど、面白いんじゃない?」と、ボトムアップで提案する場所なのだという。「サービスの内に蓄積されたユーザーの行動データを使って、こんな選び方ありますよ、と通常とはまったく違う切り口で本を紹介したいと考えました。」(大橋氏)という。

 せっかく膨大なアクセスログがあるのに、何が売れたか程度のアプローチしかしないのはもったいない。もっとできることがあるじゃないか――という発想で始まった。

 「リアル書店で隣の人が何を立ち読みしているのか気になっても覗き込むことはできませんが、ここなら『立ち読みランキング』からわかります。レジで並んでいる人が手に取っている本も、『みんなの取りおき』からわかる。そういうリアルな書店では得られない情報を活用することで、より本が選びやすくなると思います」(大橋氏)。

 立ち読み状況や取り置きと、実際の売れ行きといったデータは、著者や出版社にとっても気になるコーナーといえるだろう。もしかしたら、もう少し試し読みのページを増やしたら売れるのではないか、キャッチコピーを工夫すれば注目度が上がるのではないか、そうした試行も考えられるからだ。

 「GALAPAGOS Labs」コーナーが誕生した背景について大橋氏は、「新しい本との出会いや楽しみ方を演出したいと考えていることに加えて、従来から開発者が持っているチャレンジする精神、独創的な商品やサービスを作っていくシャープらしい風土があったからこそ、このコーナーが生まれたといえます」と語る。

たしかに、ページのトーンからも、開発現場も情報提供を楽しんでいる様子が感じられる。現在はまだ露出も控えめな「GALAPAGOS Labs」だが、存在そのものが大きな注目を集める日が来るのではないだろうか。

本を提供する出版社と読者の橋渡し役として、これからも進化する

 直接お話を伺って感じたのは、中の人自体が運営を楽しんでいるということだった。前向きに「売り場」の雰囲気をアップさせ、訪問者を飽きさせない仕掛けをしよう、楽しんでもらおうと工夫を凝らしている様子が伝わってきた。筆者が感じたポジティブな感覚は、まさにここから生まれているのだろう。

 かつては、電子書店ごとの品揃えに差があり、買う側も欲しい本がどこにあるのか探すのに苦労したが、現在ではストアによる差はさほど大きくなくなっている。となると、リアルな書店のように、自分が買いやすいと思うストアで買うようになるはずだ。

 そのとき重要になってくるのが、売り場の心地よさと店員のホスピタリティ、つまり“おもてなしの心”である。このホスピタリティにつながる強化が、3月のリニューアルであり、「Bizコミ」や「GALAPAGOS Labs」といったコンテンツと考えられる。

 今後は、Android版とiOS版アプリの仕様に違いがある点を改善し、スマートフォンのOSに関わらず同じ使い勝手を実現するほか、売り場としての独自色を出せるような機能を考えていく予定だという。

 「リニューアルという形で大きな変更を終えたところですが、しばらくはそれらのブラッシュアップに注力しようと思います。ちょっとした細かいところが使い勝手にかなり影響してくるので、そういったところを考えながら、機能を追加していきたいですね。」(細川氏)

 現在はネット書庫を経由するAndroidの同期についても、近日中に改善が予定されているというから、ユーザーのひとりとしてうれしい限りだ。機能面、サービス面、両面での今後の進化に期待したい。

 なお、GALAPAGOS STOREでは、期間限定のキャンペーンを2つ実施中だ。ダイヤモンド社発行のビジネス書籍に関するポイント還元キャンペーンは7月12日まで、話題の「進撃の巨人」ポイント還元キャンペーンは7月18日まで実施している。いずれも期間中に対象コンテンツを購入すると、ポイントが還元される仕組み。キャンペーン対象の書籍に興味がある方は、ぜひチェックしてみていただきたい。

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。