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持続時間なんと12年! 驚異のモバイルバッテリーをウクライナの科学者が発表、その仕組みとは

 充電無しでなんと12年間も持続するバッテリーをウクライナの科学者が発表し、海外で話題をさらっている。これは、水素の放射性同位体であるトリチウム(三重水素)が発するβ線を電力に変換することで電源を供給する仕組みで、言うなれば「原子力電池」にあたる存在。トリチウムの半減期は12年なので、それを迎えるまでは安定した出力が可能というわけだ。すでにトリチウムを利用した電池は一部で実用化されており、数年前には中国のサイトで販売されているのがネットで話題になったこともあるが、発生するエネルギーは微弱なことなどから、被爆などの影響はないというのが開発者の主張だ。現在はまだプロトタイプということで、製品化に向けてトルコや中国の商社と交渉中のようだが、スマホや自動車への搭載を前提にした小型のサイズということもあり、実用化されればモバイル機器の常識が塗り替わるかもしれない。