やじうまWatch

青空文庫「風立ちぬ」、7月アクセスランキング首位に。Kindle版も好調

 著作権が消滅した文学作品を中心に取り揃える青空文庫で、いまアクセスランキングにちょっとした異変が起こっている。通常、青空文庫ではアクセスランキング上位の顔ぶれは定番作品でがっちりと固められており、最近では著作権が切れて新たに追加された柳田国男著「遠野物語」や吉川英治著「宮本武蔵」が一時的にテキスト版ランキングの上位10作品にランクインしたのが目立つ程度で、それ以外は「こころ」「吾輩は猫である」「人間失格」「ドグラ・マグラ」「銀河鉄道の夜」などが不動といっていい状態だ。そこに今回割り込んだのが、堀辰雄の代表作「風立ちぬ」。ヒット中のアニメ映画の原作ということで注目を集め、7月は2位にほぼダブルスコアとなる1万回を超えるアクセスがあったとのこと。このほか、Kindleのベストセラーランキングの無料の部でも、青空文庫ベースの「風立ちぬ」が1位をキープするなど人気だ。大ヒットが伝えられる宮崎駿監督作品「風立ちぬ」だが、人気の影響が1937年に出版された80年近く前の原作小説にも及び、多くの新たな読者をつかんだようだ。

◇テキスト版 アクセスランキング (2013.07.01 - 2013.07.31)(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/access_ranking/2013_07_txt.html
◇アクセスランキング(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/access_ranking/

(tks24)