「Dies irae」「この世界の片隅に」……クラウドファンディングでアニメ化の流れ到来か

　2007年に発表され、その後PSPなどへも移植されて多くのファンを持つゲーム「Dies irae」。そのアニメ化プロジェクトがクラウドファンディングサイト「ユニゾン・ジェーピー」で発表され、目標額である3000万円を即日で達成して話題になっていた。クラウドファンディングによるアニメ制作の資金募集といえば、3月に「この世界の片隅に」が目標額の2000万円をわずか8日で集めて話題になったが、今回の「Dies irae」は3000万円を即日達成ということで、その勢いは相当なものだ。「この世界～」が現時点で約2800万円に対するサポーターが約2400人いるのに対して、「Dies irae」は現時点での約3600万円を約1200人から集めるなど単価は約3倍も違っており、熱心なファンがついていることがうかがえるが、一方でリターンの中に劇場チケットやBlu-rayなどの映像メディアが付属しないことは共通しており、それでいながらこれだけの金額を集めたことに驚きを隠せない関係者も多いようだ。違った経緯でクラウドファンディングでの資金募集を行うに至った両者だが、それぞれが大成功を収めたことで、今後クラウドファンディングによるアニメ化の流れはますます加速しそうだ。

◇Dies irae アニメ化プロジェクト（ユニゾン・ジェーピー）
http://uneedzone.jp/info.php?type=items&id=I0000022
◇片渕須直監督による『この世界の片隅に』（原作：こうの史代）のアニメ映画化を応援（Makuake）
https://www.makuake.com/project/konosekai/