不謹慎？　それとも……「9・11テロ」をバーチャルリアリティで追体験できるゲーム

　日本では「9・11テロ」と呼ばれる、2001年のアメリカ同時多発テロ事件をモチーフにしたVRゲームが無料で公開され、海外で話題になっている。事件の発生時刻をもとにした「08:46」というタイトルが付けられたこのゲームは、テロ発生直後に世界貿易センタービルに取り残された3人のうちの1人となり、脱出を目指すという内容。ゲームという体裁を取ってはいるものの、あくまでも自分が同じ立場に置かれた場合どのように行動するかを追体験できるシミュレーションとして作られており、実在の事件をベースにしたゲームでありながら不謹慎であるとの批判も少ない。もっとも、本格的にプレイするとトラウマになりかねない内容から、公開から2カ月、話題にはなれどダウンロード数はそれほど多くないのが実情らしい。実際のプレイにはOculus Rift DK2が必要になるが、サンプル動画でもおおよその雰囲気がつかめるので、プレイ環境がない人、また実際にプレイする勇気のない人は、動画でチェックするとよいだろう。サンプル動画はやや長く、淡々と進行するが、最後まで観るのがおすすめだ。

◇[08:46]
http://www.08h46.com/
◇「9.11」こと「アメリカ同時多発テロ事件」を追体験するVRシミュレーションゲーム『8:46』が海外で配信される（AUTOMATON）
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/9-11-vr-simulator-has-released-for-oculus-rift-dk-2/