超便利！　ビジネスに役立つ無料ツール：初心者でも手軽にガントチャートが作成できる「Ganna」

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初心者でも手軽にガントチャートが作成できる「Ganna」

● こんなところが便利！

　表計算ソフトを使わなくても、タスクを登録していくだけであらかじめ休日が設定されたガントチャートを簡単に作成できる。リソースは2種類登録でき、タスクの親子関係も作成可能。NoはWBS番号にも対応する。作成したガントチャートは印刷はもちろんのこと、画像として出力することも可能。

■Ganna
　　動作OS：Windows Vista/XP/2000
　　作者：株式会社カーネル
　　http://www.kk-kernel.co.jp/ganna/

● 初心者でも手軽にガントチャートが作成できる

　ガントチャートを作成するとき、“手っ取り早く”表計算ソフトを用いることはよくあると思う。しかし一番大事なプロジェクト管理にたどり着くまでに、ガントチャートそのもののデザイン作りや見た目の調整に時間を取られる上、データ作成がすべて手動なため、修正にも手間がかかり、結局無駄な部分に時間を割いてしまいがちになる。特に操作し慣れないソフトの場合や、ガントチャートそのものを作り慣れない場合は大変だ。

　そんなガントチャート作りにお悩みの方に便利なのが、今回ご紹介する「Ganna」だ。

タスクを追加するだけでどんどんガントチャートができていく「Ganna」。画像は新規画面を作成した状態。利用するには.NET Framework 2.0が必要

　「Ganna」は簡単にガントチャートができてしまうアプリだ。左側にNoやタスク、リソースなどの項目を表示し、右側にガントチャートを表示する2ペイン構成。初期設定では、作成した当日を開始日にしたカレンダーが横軸に作成され、土日などの休日も色分けされて反映されている。

　ガントチャートを作成するには、タスクを登録するだけだ。登録時に入力した作業予定期間や進捗に応じて、右ペインに随時帯が描画されていく。描画されたガントチャートはドラッグによって期間を変更したり、ドラッグ＆ドロップで期間全体を前後に移動するなどの直感的な操作が可能。

　また、設定次第でガントチャートの右隣に、進捗率や実働日数、リソースなども表示できる。つまり、横軸に月と日にちを作成し、間隔を細かく詰めたら土日は色をつけて、期間に応じて帯を手動で描画し直す……という手間からそっくり開放されるというわけだ。

　タスクを登録すると、項目として「No」が自動的に付与されるが、ツールメニューからWBS番号と連番の表示切替が可能になっている。タスク自体は親子関係を設定でき、子はインデントされ、親は折りたためるようになると同時に、子のスケジュールにあわせて全体の期間も把握できるようになる。「切り取り」と「貼り付け」により前後のタスクを入れ替えられる。チェックボックスをONにすると、タスクの進捗率が100％になる。

　また、左ペインにはNoやタスク名以外にも、開始予定日や終了日、進捗といった情報・を追加することができ、ガントチャートのデザインは[ツール]の[オプション]で変更できるので、タスクごとに色分けすれば見やすさも調整可能だ。

　リソースは2種類まで管理でき、マイルストーンの設定機能も用意されているほか、カレンダーのインポート、エクスポート機能、スケジュールの先頭や期間の最後に1クリックでジャンプできる機能、全体を俯瞰するための拡大・縮小機能も備えている。

　プロジェクト管理はもちろんのこと、普段ガントチャートを使った資料は作成しなくても、急に全体のスケジュールを見渡せるような資料を作成する必要に迫られたとき、混乱しがちなタスクを整理したいときにも簡単に作成できるので便利だ。


タスクを登録する「タスク情報」画面	タスクの登録例。ツールバーのボタンを使えば、親子関係も簡単に設定できる


左ペインの表示項目も編集できる	表示項目を増やした例


オプションではバーのスタイルなどが編集できる	ガントチャートは起動時にその日からスタートしていても画面下のバーで横にスクロールできる

関連情報

■URL
　 Ganna
　 http://www.kk-kernel.co.jp/ganna/

2009/02/25 13:20

すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。

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