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テキスト情報を効率よく管理できる
「外部記憶データベース」


こんなところが便利!

 テキストエディタとデータベースという2つの機能を搭載しているため、自動保存のメモ帳として使えるほか、フォルダやファイルを別途インポートしてテキスト用データベースとしても活用できる。エディタはきわめてシンプルだが、外部エディタとして使い慣れたエディタを登録することも可能。データベースには「Firebird」が採用されている。

■外部記憶データベース
  動作OS:Windows Vista/XP/2000
  作者:yhira氏
  http://netakiri.net/soft/esdb.shtml


手軽にメモができて、検索もできる

 パソコン上でメモを取る方なら、すばやくメモできるのはもちろんのこと、書いた内容を必要なときにすばやく見つけられるように簡単かつ上手に管理したいと思うものだ。そこで、これまでメモや情報スクラップツールとして「CatMemoNote」や「紙copi」などをご紹介してきた。いずれも保存の手間いらずで、「CatMemoNote」はとにかくコンパクトでシンプル、「紙copi」はWebページをまるごとスクラップ、分類できるなど高機能さが特徴だった。

 今回新たにご紹介するのは、「CatMemoNote」や「紙copi」同様にメモ機能をもつが、大量のメモを管理しやすいようデータベース機能を持っているアプリだ。


起動時の「外部記憶データベース」。見慣れた3ペイン構造だ データベースとして「Firebird」が使われる。Firebirdは同梱されるので、あらかじめインストールしていなくても問題ない

 「外部記憶データベース」はテキストの管理に特化したツールである。管理というと漠然としているが、メモ帳として思いついたことを書き留め、フォルダを作成して分類し、キーワード検索で情報をすばやく引き出せるツールなのだ。特徴的なのは、対象がテキストファイルであり、キーワード検索できるデータベース機能を持っているという点だ。

 画面は「フォルダツリー」「テキストリスト」「エディタ」の3ペイン構造。左ペインの「フォルダツリー」にはタブとして「ライブラリ」「検索ワード」「目次」「しおり」「履歴」が用意されており、1クリックで情報が切り替えられる。メールソフトなどではおなじみの構造だ。

 「ライブラリ」を選択すると管理中のデータが格納されたフォルダがツリー構造で参照できる。フォルダは自由に作成でき、ドラッグ&ドロップでの移動も可能だ。あらかじめ「外部記憶データサンプル」というフォルダが用意されているので、「ヘルプ」も参照できるので実際の使用イメージがつかみやすいだろう。


ヘルプも「外部記憶データベース」に収められている

保存作業不要のエディタ

 画面上の「テキストリスト」には、選択したフォルダ内に含まれるテキストが一覧確認できる。ここで選択したテキストの内容が、下にある「エディタ」に表示され、編集できるようになっているのだ。「外部記憶データベース」でうれしいのは保存作業が不要なこのエディタの存在。

 1行目がタイトルとして認識され、入力内容が自動的に登録されるため、都度名前を付けて保存する必要がないのだ。突然の停電やマシンの不調で再起動を余儀なくされても、これなら安心である。

 挨拶や文書フォーマットなど、繰り返し使用するものを定型文として保存したり、レポートの下書きや備忘録として活用してもいいだろう。プログラム開発におけるソースコードの管理も大いに意識されており、「オプション」では開発プログラム単位での表示設定が可能になっている。

 フォントやフォントサイズの変更はできるが、あいにく行間の調整はできないようだ。しかし外部エディタとしてお気に入りのエディタを登録できる。外部エディタで編集した内容は、保存と同時に外部記憶DBに反映される仕組みだ。ショートカットも指定できるので、すばやく起動させることができる。

 作成したテキストは、ドラッグ&ドロップで保存フォルダを変更できるが、外部記憶DB内で作成したテキストは、実際に***.txtというファイルとして存在するわけではない。ファイルとして保存したくなったら、テキストファイルとしてエクスポートしよう。


「エディタ」では1行目が「テキストリスト」のタイトルになる。ライブラリで「目次」タブを開くと、自動的に目次も生成されているのがわかる。文字装飾に関する機能は一切ない 「エディタ設定」では言語やファイルタイプ別の設定もできる

データベースとして既存のテキストファイルも管理

 「外部記憶データベース」は内部で作成されたテキストのみならず、すでにパソコン内に保存されていたテキストファイルをインポートして検索対象にすることもできる。指定のフォルダをインポートすると、テキストファイルだけが登録されるため、どこにどのファイルがあったのかが見つけやすくなるのだ。検索機能も併用すれば、より効率的に管理できる。

 ただし、インポートされたファイルやフォルダはインポート前の実態とは異なるため、「外部記憶データベース」内でテキストを更新しても、インポート前のファイルには反映されない。また、インポート前のファイルを更新しても同様だ。どちらも同じ状態を保持したいときは「同期」機能を活用するといいようだ。

 このほか、同時にテキスト入力支援ソフトであるスタンプツール「Stamper3」もインストールされ、定型文や繰り返し使用するフレーズの入力を1クリックでサポートする。

 探したい情報がすぐ見つかるというのは非常にうれしい。膨大なテキストファイルの管理にお悩みの方、テキストメモを多用される方は活用してみてはいかがだろうか。


すでにあるテキストファイルも、フォルダごと取り込める テキストデータだけが見つけやすくなる

「メモ」をキーワードに検索すると、過去のテキストから該当するものがヒット 指定したフォルダと更新内容を同期できるモードも用意されている

外部記憶データベースの設定画面 スタンプツール「Stamper3」

関連情報

URL
  外部記憶データベース
  http://netakiri.net/soft/esdb.shtml


2009/05/20 10:54
すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。

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