「NTT Communications Forum 2004」では、米Geometrixのステレオカメラ「FaceVision200」で撮影した3D顔画像と、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のICカード「eLWISE」で本人認証するシステムをデモンストレーションしている。
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FaceVision200
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「FaceVision HIS Verification Server」。左下のカードリーダー/ライターには「eLWISE」が置かれている
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顔認証サーバー「FaceVision HIS Verification Server」とeLWISEに登録された顔写真を照合
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展示されていた本人認証システムでは、FaceVision200で撮影した3Dの顔写真をGeometrixの顔認証サーバー「FaceVision HIS Verification Server」と、eLWISEにそれぞれ登録し、認証時に両方の顔写真を照合する。撮影した写真の画素数は明らかにされていないが、データ量は300KB程度で、認証用データが4KB~5KB、残りが画像データになるという。画像容量が大きくなりがちな3D画像認証だが、eLWISEは1MBのフラッシュメモリを搭載しており、比較的大きなサイズの画像でも登録できるとしている。
会場スタッフによると、「2D画像の認証では照合率が82%だったが、3D画像の認証では97%に向上した」。また、照合に失敗した場合でも「3D画像をさまざまな角度から確認できるため、人の目で確認することもできる」。バイオメトリクスでは指紋認証がポピュラーだが、「指紋をとられることに違和感を覚える人がいることや、指紋の押し付け方によってはうまく認証できない場合がある」。一方、3D画像認証では「顔の向きが少しくらいずれても認証できる」という照合能力の高さも利点だとしている。
なお、eLWISEは接触通信/非接触通信の国際規格「ISO 7816」「ISO 14443 TypeB」に準拠したICカードで、DES、T-DES、RSAといった複数の暗号方式をサポートしている。
関連情報
■URL
NTT Communications Forum 2004
http://www.ntt.com/forum2004/
( 鷹木 創 )
2004/11/25 16:41
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