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無線LAN対応FOMA端末「N900iL」と、アイコムのIP-PBX「AP-5100VoIP」
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東京・池袋のサンシャインシティ 文化会館で開催されている「IPテレフォニー&ケータイソリューション2005」では、無線LAN機能を搭載したNTTドコモの携帯電話「N900iL」を利用した企業向けの製品・サービスが多数展示されている。
N900iLは、無線LAN機能を搭載した法人向けのFOMA端末で、無線LANによるIP電話とFOMAの携帯電話の両方の機能が1台で利用可能。用途としては、企業にIP-PBXを設置し、会社内ではIP電話による内線端末として、会社外ではFOMA端末として利用するといった利用法が想定されている。端末は法人向けのみの提供で、個人向けには販売されていない。
NTTドコモのブースでは、N900iLを企業の内線として利用可能にするIP-PBXとして、NECの「SV-7000」、富士通の「IP Pathfinder RM10S」、アイコムの「AP-5100VoIP」「SR-5200VoIP2」などを展示し、実際にこれらのIP-PBXを使った音声通話のデモンストレーションなどを行なっている。
アイコムのIP-PBX製品は中規模の企業を想定した製品で、無線LANのアクセスポイントと一体型となったSIPサーバーとなっている。NECと富士通の製品は、より大規模な企業での利用を想定している。これらのIP-PBX製品を導入することで、会社内では内線番号や050番号を利用した無線LANによるIP電話端末、会社外では090/080番号によるFOMA端末としての利用が可能となる。
また、N900iLはFOMAと無線LANのどちらでも利用できるブラウザ機能を搭載しているほか、相手の状態をリアルタイムに確認できるプレゼンス機能、簡単なメッセージが送受信できるインスタントメッセージ機能などを備える。NTTドコモのブースでは、ブラウザ機能を利用した社内のイントラネット・業務システムなどとの組み合わせや、プレゼンス機能との連携などの企業向けソリューションの展示などが行なわれている。
会場の他のブースでも、N900iLとIP-PBXの組み合わせによる企業向けサービスが多く展示されている。NTTコミュニケーションズのブースでは、事業所向けIP電話「OCNドットフォン オフィス」の新しいサービスとして、N900iLとIP-PBXを組み合わせたサービスを参考出展している。サービスは7月頃をめどに開始の予定で、料金体系などについては未定としている。
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NECのIP-PBX「SV-7000タイプSS」
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富士通のIP-PBX「IP Pathfinder RM10S」
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関連情報
■URL
IPテレフォニー&ケータイソリューション2005
http://expo.nikkeibp.co.jp/iptel/
■関連記事
・ NTTドコモ、IEEE 802.11b準拠の無線LANを搭載したFOMA「N900iL」(2004/07/13)
( 三柳英樹 )
2005/05/19 18:44
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