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「QuickSolution 4.1」のデモ
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東京ビッグサイトで7月1日まで開催中の「第14回ソフトウェア開発環境展」で、住友電工情報システムが類似情報検索エンジン「QuickSolution 4.1」をデモンストレーションしている。
QuickSolutionでは、入力された文章をN文字の文字列として区切る「N-gram方式」で検索キーワードやフレーズを区切り、文字列と検索対象のファイルとの類似度を計算することで自然文検索を実現した。検索結果には統計処理などを元に独自のアルゴリズムを適用する。例えば、PCニュース関連のデータベースを検索する場合は、「パソコン」「インターネット」という関連キーワードが頻出するため、これらのキーワードが決め手にならないように重要度が下がるという。
7月15日から提供する最新版では、1台のPCで1TB・1億件以上のテキストを検索できるようになったほか、10GB・1,000万件のテキストであれば0.1秒で検索できるようになった。実際に、総務省統計局のデータベース580MB分に対して「インターネットの利用率は男性と女性で異なるか」というフレーズで検索すると、18件の検索結果が表示された。そのうち少なくとも上位2件はキーワード通りに男女間におけるインターネット利用率の違いに言及するドキュメントだった。また、会場スタッフによると「580MB程度であれば、0.01秒以下で検索できる」という。
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検索結果
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キーワードをハイライトするキャッシュ表示もできる
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関連語句を類似度順に抽出することも可能だ
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すでに住友電工情報システムでは、QuickSolutionを東京大学や楽天トラベルなどに提供している。また、最新版のQuickSolutionを組み込んだ企業内検索ポータルシステム「QuickSolution Portal バージョン3.1」も7月15日に提供する。価格はQuickSolutionが80万~500万円、QuickSolution Portalが80万~600万円。なお、7月下旬には個人ユーザー向けのデスクトップ検索ソフト体験版「QuickSolution パーソナル体験版」のダウンロード提供を開始する予定だ。
関連情報
■URL
第14回ソフトウェア開発環境展
http://web.reedexpo.co.jp/SODEC/
QuickSolution 4.1のニュースリリース
http://www.sei-info.co.jp/news/news_qs20050628.html
QuickSolution パーソナル体験版のニュースリリース
http://www.sei-info.co.jp/news/news_qspersonal20050628.html
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( 鷹木 創 )
2005/06/30 17:05
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